宇宙水爆戦 作品情報

うちゅうすいばくせん

ワシントンの原子力平和利用会議に出席して、研究所に帰った電 子工学者のカル博士(レックス・リーズン)は、差出人不明の小さな蓄電器が届いているのを見た。試験すると3万5000ボルトの電圧に耐えられるものだと判った。数日後、またカタログが届き、奇妙な機械の名が並んでいたが明らかに原子力利用のものである。博士はとりあえず未知の人宛てにテレタイプで司令機という機械を発注した。やがて届けられた機械を組み立てると、スクリーンにエクセター(ジェフ・モロー)という額の広い白髪男が映り、カルに向かって自分の研究所へ来るように勧めた。その瞬間、機械も画面も赤色の光線で灰になった。翌朝、無人機がカルを迎えに来た。好奇心からカルが機体に入ると、機は緑の光に包まれて出発し、ジョージア州の山中に着いた。出迎えたのはカルが会ったことのある女性、ルース博士(フェイス・ドマーグ)だった。エクセターに会ったカルは、研究室を与えられたが、そこには各国から集った科学者がいた。エクセターとは、目下ほかの遊星と交戦中の遊星メタルーナの人間で、原子力を手に入れるため地球へ派遣されたが、メタルーナからは帰還命令が出ていた。カルとルースは危険を感じて脱出を図ったが、宇宙船でメタルーナへ連れて行かれた。エクセターは原子力を作れと2人に命じたが、遊星国ゼーゴンの猛烈な原水爆攻撃に会いメタルーナは破壊されてしまったので、2人と共に地球へ逃げる決心をした。だが、宇宙船が米国の上空に達したとき、重傷のため死期の近づいたエクセターはカルたちを船倉の飛行機で脱出させ、自分は火を吐く宇宙船と共に海中深く突入して行った。

「宇宙水爆戦」の解説

架空の2つの天体間の紛争に捲き込まれた科学者を扱った空想科学映画でミュータントと称する異様な昆虫人が登場する。レイモンド・F・ジョーンズの科学小説からフランクリン・コーエンとエドワード・G・オキャラガンが共同脚色し、ジョセフ・M・ニューマンが演出している。撮影はクリフォード・スタイン。「タンガニイカ」のジェフ・モローが遊星メタルーナの人間エクセターに扮し、「サンタフェへの道」のフェイス・ドマーグと「情炎の女サロメ」の新人レックス・リーズンが原子科学者を演じる。「ジョニイ・ダーク」のウィリアム・アランド製作になる1955年作品。

公開日・キャスト、その他基本情報

配給 ユニヴァーサル
制作国 アメリカ(1955)

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最終更新日:2022-07-26 11:04:06

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