錨を上げて 作品情報

いかりをあげて

勲功により4日間の特別休暇を与えられた2人の水兵、クラレンス・ドゥーリッツル(フランク・シナトラ)とジョゼフ・ブラディ(ジーン・ケリイ)は、喜び勇んでハリウッドに向かった。陽気なジョゼフはそこで美人の女友達ローラと楽しく過ごそうと大はしゃぎ。はにかみ屋のクラレンスも今度はジョゼフを見習っていい女友達をみつけようと思った。夜更けてハリウッドに着いた2人は、海軍狂の少年ドナルド(ディーン・ストックウェル)に会い、少年の唯一の身寄りである叔母のスーザン(キャスリン・グレイソン)と知り合った。彼女は映画のエキストラだったが、ホセ・イタービの指揮で歌うカルロスの歌に聞き惚れ、自分もイトゥルビのような音楽家の元で歌を唄いたいと夢みていた。クラレンスはスーザンに一目惚れしたが、打ち明けることができず、ジョゼフはローラとデイトの約束をしたが、時間を間違えてふられる始末。スーザンに惹かれたクラレンスとジョゼフは彼女の所に訪れて来た男を追い返したが、この男、彼女をイトゥルビに紹介してくれるはずになっていたので、スーザンは全く悲しんでしまった。窮余の一策、ジョゼフは、クラレンスがイトゥルビと知り合いだと、彼女に嘘をついてしまった。いつの間にかジョゼフはスーザンを愛しはじめ、彼女も彼に惹かれるのだった。都合よく、クラレンスはほかの娘と親しくなった。ジョゼフは彼女についた嘘を何とか本物にしようと、クラレンスと一緒にイトゥルビを追い回したが、遂々うまくいかず、休暇も終わって艦に戻っていった。スーザンはイトゥルビの元を訪れ、嘘と分かって全く沈んでしまったが、同情したイトゥルビは彼女のためにテストをしてやった。帰艦して悄然としていたジョゼフとクラレンスは、艦のホールで、海軍によって発見された新進歌手として脚光を浴びるスーザンの姿に、驚きと喜びの目を見張った。

「錨を上げて」の解説

「歌劇王カルーソ」のジョー・パスターナクが製作し、「血闘」のジョージ・シドニーが監督したテクニカラーのミュージカル1945年作品。ナタリー・マーシンのストーリーにヒントを得て「下町天国」のイソベル・レナートが脚本を書き、音楽監督はジョージー・ストール(アカデミー賞獲得)、撮影は「三銃士(1948)」のロバート・プランクとチャールズ・P・ボイルの共同。主演は「踊る大紐育」のフランク・シナトラ、「雨に唄えば」のジーン・ケリイ、「ショウ・ボート(1951)」のキャスリン・グレイソンの3人で、ピアニストのホセ・イタービ「百万人の音楽」、「印度の放浪児」のディーン・ストックウェル、パメラ・ブリットン(初出演)、“ラグス”・ラグランド、ビリイ・ギルバート、歌手カルロス・ラミレスらが助演。

公開日・キャスト、その他基本情報

配給 MGM日本支社
制作国 アメリカ(1945)
上映時間 139分

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最終更新日:2022-07-26 11:04:06

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