アンタッチャブル 感想・レビュー 4件

あんたっちゃぶる

総合評価5点、「アンタッチャブル」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-19

悪法で名高い「禁酒法」ですが、正しくは「酒類製造・販売・運搬等を禁止するという法律」という名称です。
つまり、お酒を造ること、売ること、運ぶことだけが禁止された法律であって、お酒を飲むこと自体は、禁止されていなかったということがわかります。
また、施行されるまでに1年の猶予があったため、人々はお酒の買いだめに走りました。
施行後、家でお酒が見つかっても「買いだめしておいた分です」と言えば、罪に問われなかったというのですから、ザル法もいいところです。
お酒の密輸入と密造で大儲けしたのは、ギャングたちだけだったのです。
この天下の悪法の施工時代に、世にもデカイ顏をしてシカゴの街でのさばっていたのが、暗黒街の帝王、アル・カポネです。
彼がネタになっているギャング映画は、それこそ星の数ほどあるのではないかと思われるくらい、凄い人気です。

このパラマウント映画創立75周年記念映画として製作された、ハリウッド大作「アンタッチャブル」では、ロバート・デ・ニーロがアル・カポネを演じています。 役作りのために、逆ダイエットをして太ったというエピソードはあまりにも有名です。 そして、首を傾けてしゃべる、独特の姿も強烈なインパクトがあります。 映像の魔術師・ブライアン・デ・パルマが監督をしているので、事実なんてどこへやら、徹底した娯楽アクション・ギャング映画に仕上がっています。 こういうのはあざとくて嫌いだという人もいるかも知れません。だが、それはハリウッドメジャー大作映画の宿命ともいえるものですが、私は大好きですね。 有名な駅の階段のベビーカーのシーンは、ハラハラ、ドキドキの連続で、ブライアン・デ・パルマ監督の楽しそうに撮っている顏が想像できますね。

そして、何と言っても魅力的なのは、当時、とても輝いていた主演のケヴィン・コスナーです。 絵に描いたような正義の味方。あまりにも嘘っぽくてため息が出そうですが、これぞまさに娯楽映画なんですね。 事実に基づいているとは言っても、彼の演じるエリオット・ネスは、映画のヒーローであり、架空の人物だくらいに思わないと駄目ですね。 史実と違うからおかしいじゃないかと決めつけるのは、ちょっと筋違いだと思いますね。 とにかく、カッコいいんですね。 もちろん、ショー・コネリー扮するジム・マローンも最高ですね。その年のアカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞しただけのことはありますね。 このジム・マローンは、FBIのリーダー的存在で、エリオットのみならず、観ている我々もグイグイ引っ張ってくれます。 ジェームズ・ボンド役を卒業した後の、ショーン・コネリーの演技に対する取り組みと研鑽が、一気に花開いたという感じですね。

今回、あらためて観直してみて、この作品はギャング映画の最高峰のひとつだと思いましたね。 エンニオ・モリコーネの音楽も素晴らしくて、この人の書くスコアは、映画の雰囲気にほんとにぴったりで、哀愁のあるメロディーを聞いているだけで感動してしまいます。

P.N.「ディーガード(用心棒)」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2021-04-11

犬猿する物事は、正義対悪義などありますが、水と油な関係は、日常でもあるもの。

上部を装う敬遠する(本心とは裏腹)度よりも、犬猿する生き方が、真実を生きている。ごまかして生きるのが、一番、最上の悪。

イヌイット精神を大切にするケビン・コスナーが犬のお巡りさん的たち位置で、ロバート・デ・ニーロが孫悟空的暴れもの、でしょう?
お猿と言うと日本人のイメージもあるが、大方、孫悟空、暴れんぼうであり、改心して、正義の味方にもなる。中国の隠れたヒーローである。

縄張りを大切にする猿的、マフィア。

法のルールを守る番犬的、財務官。

犬猿する関係。

私自身も、犬猿するマフィアの生き方にも、正義があり、学ぶものがある。

昔、読んだ本に、一番の悪は、自分を欺く、敬遠する生き方だと記憶する。

悪を超えた、最強の善、愛で生きるのが、本当の正義と成るのだろう。

P.N.「ボディーガード(用心棒)」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2021-04-09

昔、ちらっと見ただけで、マフィア系として、犬猿して、マトモに鑑賞してなかった。改めて、劇場で鑑賞。

この作品で、一番輝いているのが、ケビン・コスナーですね。

あらゆる先輩方に囲まれて、何かを学びとろうと言う姿勢が、人として、魅力的です。

勿論、マスター的、ショーン・コネリーや圧倒的演技のロバート・デニィーロも、尊厳する先輩へのオマージュ的環境だから、実現したことと思います。

オマージュと言えば、冒頭、日本傘を手に、少し、ユーモアなシーンがあります。

勝手に、憶測すると、アメリカ訳した、『蒲田行進曲』が、『アン・タッチャブル』と言う気がします。任侠映画的アレンジ、深作欣二的超訳するとこうなる。

階段のシーンなんて、一番、わざとらしく、敢えて、オーバーに演出してますね。

そう言う視点で鑑賞すると、犬猿していた作品も、カポネが、チームワークが大切と残酷なシーンも、深いオマージュなんだと理解出来ます。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-03-27

本編にはエイゼンシュテイン監督のサイレントclassicの金字塔の映画「戦艦ポチョムキン」の有名なOdessaの階段シーンへのオマージュが在った。同じく映画「カリートの夜」の地下鉄エスカレーターの銃撃戦でもそんな演出が見られたねぇ🎬

最終更新日:2024-07-06 02:00:02

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