悪魔のワルツ 作品情報
あくまのわるつ
マイルズ・クラークソン(アラン・アルダ)と妻のポーラ(ジャクリーン・ビセット)は、9歳になる娘のアビーと3人で、貧しくとも仲睦まじく暮らしていた。昔ピアニストを志したマイルズも、今は音楽ライターに墜していた。世界的に有名なピアニストで、マスコミ嫌いのダンカン・イーライとのインタビューを取りつけたマイルズは、喜んでイラーイを訪れた。初めは非常に冷淡なイーライが、マイルズの手を見るや突然その顔が和やかになり、目が輝いた。娘のロクサンヌ(バーバラ・バーキンス)もマイルズの手を褒めあげ、クラークソン一家に非常に友好的な態度を示した。そしてマイルズにピアニストへの復帰を熱心に説いた。しかしポーラは、イーライ一家に不吉な心象を抱き、マイルズのロクサンヌへの心変わりを感じ取っていた。ダンカンとロクサンヌは、実は悪魔崇拝主義者だったのである。ある日、ダンカンはマイルズに5万ドルを残して死んだ。が、死後、まるでダンカンの霊がのりうつったかのように、マイルズは音楽家としての才能を現わし、同時に異常な性欲も示しはじめた。ダンカンの怨霊はアビーに及び、病名不明の病に侵されたアビーは、数日後に息をひきとった。ポーラはロクサンヌの別れた夫、ビル・デランシー(ブラッドフォード・ディルマン)にすがった。ビルは、離婚の原因はロクサンヌと父ダンカンとの肉体関係にあることを語った。また、15年前のダンカンの妻の死に関しても不審な点があると打ち明けた。その後、デランシーは不慮の事故にあい他界した。ポーラは自分もまた、悪魔の歯牙にかかる運命にあることを確信した。そして彼女は悪魔との間に秘かな取引をした。ポーラは自殺した。マイルズとロクサンヌはポーラの死を喜んだが、ロクサンヌには明らかにポーラの特徴が現われ始めていた。
「悪魔のワルツ」の解説
悪魔主義の恐怖を描いたスリラー。製作はTVの「アンタッチャブル」「逃亡者」「FBI」などを製作したクイン・マーティン、監督は「新荒野の七人 馬上の決闘」のポール・ウェンドコス、フレッド・マスタード・スチュアートの小説をベン・マドウが脚色、撮影はウィリアム・W・スペンサー、音楽は「トラ・トラ・トラ!」のジェリー・ゴールドスミスがそれぞれ担当。主題曲はフランツ・リストの「メフィスト・ワルツ」。出演は「愛の贈り物」のアラン・アルダ、「ブリット」のジャクリーン・ビセット、「哀愁の花びら」のバーバラ・パーキンス、「ハロー・グッドバイ」のクルト・ユルゲンス、「新猿の惑星」のブラッドフォード・ディルマン、ウィリアム・ウィンダム、キャスリーン・ウィドースなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1972年8月5日 |
---|---|
配給 | フォックス |
制作国 | アメリカ(1971) |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「悪魔のワルツ」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。