愛はエーゲ海に燃ゆ 作品情報
あいはえーげかいにもゆ
テオ・トマシス(アンソニー・クイン)は、裸一貫で富を築きあげ、今や国際的な大実業家だった。限りなく増えつづける巨万の富を彼はぜい沢な私生活と美しい女たちに注ぎこんでいた。彼の妻シーミ(カミラ・スパーブ)は夫よりも息子のニコ(エドワード・アルバート)を溺愛していた。アテネの豪邸に帰ったテオはさっそく豪華なパーティを催すが、そこで合衆国上院議員キャシディ(ジェームズ・フランシスカス)の妻リズ(ジャクリーン・ビセット)の美しさに目をうばわれる。また、テオの実の弟で商売上のライバルでもあるスピロス(ラフ・ヴァローネ)の訪問をうけるが、スピロスは激しい競争心から、テオの数年来の愛人である舞台の大女優ソフィア(マリル・トロ)の名を持ち出し、その関係を知ったシーミがテオとの離婚を考えているとほのめかしたりする。怒ったテオは、スピロスが計画しているオイル・タンカー買い付けの仕事を横どりし、息子のニコに交渉させる。そしてニコは見事に商談をまとめる。時が流れて、商談でニューヨークに飛んだテオは、新大統領となったキャシディに敬意を表するためホワイトハウスに向かうが、そこで妊娠しているリズに再会する。ギリシアへ帰ったテオは、リズが流産したことを知り、キャシディ夫婦をエーゲ海の船遊びに招待する。テオとのかかわりを嫌うキャシディの反対にもかかわらず、リズはひとりギリシアへ飛び、テオの厚いもてなしを受ける。久しぶりにくつろんだリズだったが、自制心がそれ以上の何かが起こることを恐れ、再びワシントンへもどっていく。そして思わぬ悲劇がおこる。キャシディ大統領が暗殺されたのだ。その暗殺事件から1年近く過ぎたころ、妻との離婚訴訟が進められていたテオはリズに結婚を申し込む。リズが申し込みを受けてから数週間後、結婚式が行なわれる。しかし、2人の新婚生活は波瀾に満ちたものだった。それはソフィアの存在も影響していた。そんなころ、ニコが自家用ジェット機墜落事故で死亡するという事件がおきる。息子の死はテオに大きなショックを与え、医者から、自分の命がいくばくもないことを聞かされる。医者の宣告をリズに隠し、テオはノルウェー政府からの名誉勲章を受けるため、彼女を連れてオスロへ向かう。途中、リズを一足先に送りだしたテオはアテネの漁師町をさまよい、はるか昔の貧しく、だが素朴な人々とのくらしを思うのだった。
「愛はエーゲ海に燃ゆ」の解説
エーゲ海を舞台にギリシアの海運王と社交界のファースト・レディとのロマンスを下敷きとして、スーパー・リッチと呼ばれる人々の生活の内幕を描く。製作はアレン・クラインとエリイ・ランドー、監督は「ホワイト・バッファロー」のJ・リー・トンプソン、脚本はニコ・マストラキスとローレンス・マイヤーズとモートン・ファインの原案をモートン・ファインが脚色。撮影はトニー・リッチモンド、音楽はスタンリー・マイヤーズが各々担当。出演はアンソニー・クイン、「ザ・ディープ」のジャクリーン・ビセット、ラフ・ヴァローネ、エドワード・アルバート、ジェームズ・フランシスカス、カミラ・ラパーブ、マリル・トロ、チャールズ・ダーニング、ルチアナ・パルッツィなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1978年10月7日 |
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配給 | ユニヴァーサル=CIC |
制作国 | アメリカ(1978) |
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