P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- なし
- 投稿日
- 2024-06-13
「ブルーサンダー」のスタッフが、F16の翼にカメラを仕込んで撮影した空中戦の迫力は物凄い。
観ていて、空中戦を実体験しているかに思えるスピード感と迫真力。
ところが、その迫力にもかかわらず、どうしてもカタルシスがわかないのだ。
いかにひどい軍事裁判で死刑を宣告されたとしても、むこうはそれなりの主権国。
その言い分がある筈だ。それをいきなり乗り込んで、空中戦を演じたり、地上の施設を壊したりとなると、これはもう戦争ではないか。
父子愛、師弟愛というドラマチックな設定があるとしても、どうしても、このクライマックスにはのめりこめない。
ミグ戦闘機を操る国をはっきり敵と言い切るあたり、アメリカ人の考えもさりながら、そういう世界の現実に、あらためて背筋が寒くなる。