『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画をつくったら〜』や『くれなずめ』と2021年も注目作が続いている松居大悟監督が、主演に池松壮亮と伊藤沙莉を迎えた2022年早春全国公開のオリジナルラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』。2021年10月30日(土)より開催される第34回東京国際映画祭ではコンペティション部門に選出されている本作の全キャストが解禁となった。
別れてしまった男と女が、最愛だった時間を遡る。
そして、もう一度…
コロナ禍という時代性を纏った
新しい形のちょっぴりビターなオリジナルラブストーリー
怪我でダンサーの道を諦めた照生(てるお)とタクシードライバーの葉(よう)。2人を中心に関わる登場人物たちとの会話を通じて都会の夜に無数に輝く人生たちの機微を繊細かつユーモラスに映し出す。年に一度訪れるある1日を、現代を反映させつつ描いた松居監督独自の物語。
2021年10月30日(土)~11月8日(月)の10日間開催される第34回東京国際映画祭コンペティション部門に選出された本作。34回目を迎える東京国際映画祭(TIFF)は、日本で唯一の国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭であり、今年はメイン会場を六本木ヒルズから日比谷・有楽町・銀座地区に移動して開催される。いよいよ11月2日(火)、11月7日(日)に角川シネマ有楽町にて上映される本作だが、チケット一般販売開始からわずか10分ほどで完売、コンペティション部門15作品の中では最速で売り切れるなど、松居監督が熱望した東京国際映画祭コンペティション部門初受賞に期待がかかる。
映画祭でのワールドプレミア上映に併せて、全キャストが解禁となった。
前回発表された國村隼、永瀬正敏、尾崎世界観らに続き、今回解禁されるのはなんと12名。
葉(伊藤沙莉)の友人・さつき役には、映画『私たちのハァハァ』(2015 年)で松居監督作品に抜擢された同役名(梅尾さつき)にて、 ラジオパーソナリティー、CM 出演、Youtube などでも幅広く活動する大関れいか。
コンパしていた男・康太役として出演する屋敷裕政(ニューヨーク)は以前から松居大悟監督とは親交があり、自身の Youtube チャンネルに松居監督が出演した際は相方の嶋佐和也が「映画に出してほしい!」と懇願しており、相方を差し置いて、松居組初出演となる。
舞台照明で照生(池松壮亮)の先輩・牧田役にはモデル・女優として活躍し、近年では『青葉家のテーブル』(21)、『ずっと独身でいるつもり?』(2021年11月19日公開予定)に出演する市川実和子。
照生のダンサー仲間として、これまで数多くの松居大悟監督作品の助監督を務め、『DIVE!!』(2008年)から池松壮亮とも親交が深い広瀬斗史輝、タクシー運転手・ナグラとして、ミュージシャンでムーンライダーズのボーカルを務め、映画やドラマにも多数出演する鈴木慶一が演じる。
主人公の1人である葉(伊藤沙莉)はタクシー運転手のため、劇中では個性豊かな乗客たちを次々と乗せていく。
そんなタクシーの乗客として映画・ドラマ・舞台など第一線で活躍する高岡早紀、2019年にソロアーティストとしてデビューし、ティーンを中心に人気を博す安斉かれん、松居大悟監督が監督したクリープハイプ の楽曲「寝癖」のミュージックビデオに出演している郭智博、短編映画『スワブ』(2018)や『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画をつくったら』(2021)などの松居監督作品出演してきた個性派子役・細井鼓太、3人組の酔っ払いとして渋川清彦、松浦祐也、山﨑将平が出演する。本編では主人公2人の恋模様にも注目だが、葉(伊藤沙莉)と乗客のユニークな車内での会話にも注目したい。