大切なものを失った人たちの”10 年間“の足跡を描いた感動作『ステップ』が、現在全国で大ヒット上映中!妻に先立たれてから 1 年、娘の美紀と再出発を決意した健一。仕事と育児の両立に悩みながらも、ゆっくりと成長していく姿は、現代社会の忙しさの中、自分自身の大切なものを見失わないように懸命に生きる全ての人の心を刺激する。突然の生活の変化の中、悲しみや不安を抱えながらも、一歩一歩ゆっくりと歩んでいく家族の姿は、この不安定な時代に生きる人々の心を包み、励ましてくれる物語となっており、すでに映画を鑑賞した観客からは、「冒頭から涙腺への刺激が容赦なく何度も泣かされた」「ひたすらに心温まる 2 時間」「悲しさより、寂しさより人間の優しさが涙を誘う」など、SNS を中心に感動のメッセージが爆発している!早くも日本中を感動の渦に巻き込んでいる本作が、7 月 24 日(金・祝)に豪華ゲスト出演のオンライントークショーを実施。主演の山田孝之と飯塚健監督がスタジオに集合し、國村 隼、白鳥玉季、角田晃広(東京 03)、そしてスペシャルゲストに主題歌「在る」を提供した秦 基博がそれぞれリモートで登場する形で、“『ステップ』ファミリー”が集合しトークを繰り広げた。
男手一つで娘を育てる等身大のシングルファザー・健一を演じた山田は、開口一番「こんにちは!」と大きな声で元気いっぱいに挨拶。「まだ観ていない方はぜひ観に行ってください」と作品をアピールした。飯塚監督も、コロナの影響で一度延期になった本作がようやく公開を迎えられたことを喜びながら、「大変な情勢の中ですが、ぜひ映画館でご覧ください」とコメントした。
続いて“リモート出演”という形で、健一の義父・明を演じた國村、健一の娘・美紀の小学生時代を演じた白鳥、健一の義父役・良彦を演じた角田が画面上に登場。久々に顔を合わせた共演者たちに「みなさん元気そうで嬉しいです!」と山田が声を掛ける中、國村、白鳥、角田もそれぞれ笑顔で、やっと本作が公開され今回のイベントが実施できた喜びを語った。
まずは最初のコーナー「リモート家族会議を考えよう!」がスタート。映画『ステップ』は家族を描いた作品で、今回のイベントではリモートで『ステップ』“ファミリー”のトークが展開されるが、キャスト・監督陣は普段どのようにリモートでコミュニケーションをとっているのか、それぞれの使い方について語られた。山田や飯塚、國村が取材や打ち合わせなどでのリモート会議を挙げる中、角田は東京03 のメンバー同士でのリモート飲み会や、リモート単独ライブの実績についてコメント。出演者の中で一番リモート慣れしているかと思いきや、「今日は Wi-Fi の環境が悪くて…」と、絶妙なタイミングでフリーズし笑いを誘った。
続いては、ゲスト陣が出演したシーンを紹介するコーナーへ。山田、國村、角田の 3 人が並んで寿司屋で食事をするシーンを実際に上映しながら、それぞれ撮影当時を振り返った。本シーンでは國村の絶妙な会話の“間”が印象的な場面だが、実はこの間は、國村が台詞を一瞬忘れたために生じたものだったことが、飯塚監督によって明らかに!「(國村)隼さんに『俺、いま本当に忘れてたけど大丈夫?』と聞かれたんですよ(笑)。でも僕はそれが素晴らしかったから、『すごく面白かったから OK です』と言った記憶があります」と、まさかの裏話を披露した。山田は撮影当時を振り返りながら、「テストの時に、何をどのタイミングで食べるかすごく考えないといけないから、緊張します」と食事のシーンの難しさをコメント。角田は「3 人きりでやらせていただいているので、贅沢な空間だなと思いながら演じさせていただきました」と、日本を代表する名優たちとの貴重な共演を振り返った。
話題がその他の印象的なシーンに及ぶと、白鳥は、電車が走る陸橋の上を山田と二人で走るシーンをピックアップ。「休憩時間に、山田さんが電車は電気で走っていることを教えてくれた。山田さんは優しかったです!」と答え、これには山田も「100 点の答え、ありがとう」と笑顔に。飯塚監督はそんな二人を「あったかいなと思いながら撮っていました。お似合いでしたね(笑)」と笑顔を見せた。
続いて、スペシャルゲストとして、本作の主題歌「在る」を手掛けた秦 基博が登場。映画を観た上で本楽曲を書き下ろしたという秦は、本作で一番印象的だったのは「存在するということ」だったと明かし、「(健一の亡くなった)奥さんやいろんな関係の人たちがそこに存在していることを感じた。自分がこの曲で一番言いたいことが「そこに在る」ことだったので、「在る」というタイトルにしました」と曲に込めた想いを語った。飯塚監督は、初めて「在る」を聴いた時、エンドロールで主題歌として流れる本楽曲について、「本編を最後まで観ていただいて、お客さんを送り出していただく音楽として、これ以上ないなと思いました」と感慨深げにコメントした。
またトークショーでは、映画のロケ地で秦が歌う印象的な「在る」のミュージックビデオも上映。秦はミュージックビデオの撮影について「陸橋とか坂とか、映画のロケ地で歌わせていただく機会はなかなかない」としてその貴重さを振り返り、映画と同じく監督を務めた飯塚は「この映画の象徴のひとつが陸橋なので、そこで秦さんに歌ってほしいという思いがあった。その中で何を見せられるかということだけを考えた」とミュージックビデオへの想いをコメントした。
トークショーの後半には、視聴者から映画公式 Twitter と Intagram で募集した質問に、ゲスト陣が回答するコーナーを実施。本作には素敵な台詞がたくさんある中、「ゲスト陣が最近言われて嬉しかった言葉は?」という質問には、角田が「仕事で失敗した時に、東京 03 メンバーの飯塚が『そういうダメなところも角ちゃんの面白いところなんだよな』って言ってくれる」と笑顔で答え、「嬉しいなあというか救われるというか…すいませんノロけちゃって!」と、東京 03 の仲良しぶりをアピールした。國村は、人からかけられた嬉しい一言はあまり覚えていないと語ると、飯塚監督がすかさず「かねてから一緒にやりたかったから、本人に『光栄です』と伝えた」「『ステップ』を観た人は隼さんがすごいって言ってる」とコメント。これには國村も「それはすごくうれしい言葉!この映画を観てそんな風に思ってくださって、今、本当にほっこり…嬉しい!」と満面の笑み!さらに山田も「出演する作品に國村さんがいらっしゃると、みんな安心って言いますよ」とフォローすると、國村は「役者として 2 つも嬉しい言葉をいただいた」とさらに笑顔を見せた。秦は、あまり思いつかないとしながらも「『体幹がしっかりしてる』って褒められて嬉しかった」と意外なポイントを語り、山田がこれに「わかります!軸だからかな?」と共感する一面も。山田自身の嬉しかった一言については、「やっぱり『ステップ』を観た方々が、『素敵な映画だね』って言ってくれたことが、非常に嬉しかったです!」とカメラ目線でばっちりコメントした。
「共演者の演技ですごいと思ったポイントは?」という質問にでは、國村が「山田君と一緒の時は、彼の集中力やお芝居はもちろん、本当に想像のつかないものが出てくる」と絶賛。今回の役は、義理の父子ではあるものの、年月を経てやがて健一を本当の息子と呼べるようになる関係だったが、これには、山田が作り上げた「10 年間を過ごしてきた健一」の姿によって、自らのキャラクターに影響を受けた部分も大きいという。このエピソードにはゲスト陣からも拍手が!最年少の白鳥は、山田や國村、余 貴美子らと共演した、亡き母の故郷に帰省して「迎え火」を行うシーンを挙げ、「みなさんの雰囲気がすごかった」と当時を振り返った。また、本作を経てどんな役者になりたいか問われると、「現場を明るくできる女優さんになりたい!」と、実力派子役らしく笑顔でコメントした。
あらためて本作を振り返った山田は、妻を亡くした健一の役作りに真摯に取り組んだ結果、撮影期間中はずっと健一として辛い思いを抱えていたことを明かし、試写でも「健一の辛かった過去をもう一度見せつけられた気がして、客観視できなかった」という。「何人か他の役で人生を経験していけば薄れていくので、時間はかかるけど観られるかもしれません」と語り、飯塚監督に対して「どうします?いきなり 5 年後ぐらいに、『ステップ観ましたよ!』ってすごい熱いメールが来たら!」と笑わせた。
トークショーの最後には、ゲスト陣からそれぞれ視聴者へのメッセージが贈られた。角田は「凄くいい映画なんですよ!こういう時期なので、タイミングが合って行ける時が来たら観てほしいです」、白鳥は「とても素敵な映画だと思うので、すごくたくさんの人に観てもらいたいです」、國村は「1 回観た方でも、今日の撮影シーンの裏話を聴いて、また劇場でも観てください」、秦は「『在る』という曲が生まれるぐらい、色んなインスピレーションをもらえる素敵な映画だと思います」、飯塚監督は「何か特別なことが起きる話ではないかもしれないですが、続いてく日常が当たり前じゃないということを描いた映画なので、ぜひ劇場でご覧ください」とコメント。山田は、「僕は健一としてその期間を生きたので辛かったんですけど、この映画は愛の物語です。辛い涙というよりは、彼らの愛情を観て、嬉しくなって、涙が出てるんじゃないかと思います。とても良い映画らしいので(笑)。もしタイミングが合えば、劇場という集中力の高い空間で、この作品とまっすぐ向き合っていただけたら嬉しいです」と熱いメッセージを贈った。