豊原功補、小泉今日子、外山文治監督らで立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の第1回目のプロデュース作品『ソワレ』が2020年8月28日(金)より、全国公開となる。本作は、老老介護の厳しい現実を見つめた短編『此の岸のこと』(10)や長編デビュー作「燦燦¯さんさん¯」(13)で海外からの絶賛を受け、センシティブな感性で唯一無二の世界観を作り出す新鋭・外山文治がオリジナル脚本で挑む長編映画。主人公・翔太を演じるのは類稀なる吸引力で日本映画の台風の目になりつつある実力派俳優・村上虹郎と、100人以上のオーディションから大抜擢された最注目の新星・芋生悠(いもうはるか)の2人をW主演に迎え、若い男女の切ない逃避行を映し出す。本作の予告映像とポスタービジュアルが解禁となった。
俳優を目指して上京するも結果が出ず、オレオレ詐欺に加担して食い扶持を稼いでいる翔太(村上虹郎)。ある夏の日、故郷・和歌山の海辺にある高齢者施設で演劇を教えることになった翔太は、そこで働くタカラ(芋生悠)と出会う。そしてこの出会いが二人の運命を変えることになっていく。タカラが刑務所帰りの父親から激しい暴行を受けている姿を目撃した翔太は咄嗟に止めに入るが、気づいた瞬間、それを庇うタカラの手は血に染まっていたー。
完成した予告映像では、二人が出会うことになる高齢者施設で作業をするタカラの後ろ姿や、オレオレ詐欺に手を染める翔太の姿、血に染まるタカラの手、そして、もがきながら逃げ続ける二人の姿などが疾走感たっぷりに映し出さている。「なんで必死なヤツばっかりこんな目にあうねん?」「なんで弱いヤツばっかり損せなあかんねん」という翔太の悲痛な叫びからは、逃げ場のない現実に絶望し、逃避行へと走る若い男女の苦悩が痛いほどに伝わってくる。
あわせて解禁されたポスターは、翔太演じる村上虹郎とタカラ演じる芋生悠の表情を大きく切りとったインパクトの強いビジュアルに。あえて白黒で表現された二人の瞳には一体何が写っているのか…気になる仕上がりだ。
逃げ続ける二人の運命がどうなっていくのか…傷つき、寄り添いあう二人が出した結論とは?映画『ソワレ』の今後の続報にも期待したい。
【映画『ソワレ』本予告】8月28日(金)テアトル新宿、テアトル梅田、シネ・リーブル神戸ほか全国公開
https://youtu.be/Kh5aE3-Z5s0