日時:1月25日(土)
場所:TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン12
登壇者:新田真剣佑、北村匠海、久保田紗友、葉山奨之、上杉柊平、清原翔、萩原健太郎監督
『ちはやふる』にて日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、『十二人の死にたい子どもたち』『カイジ ファイナルゲーム』などその確かな演技力で話題作への出演が絶えない俳優・新田真剣佑と、同じく『君の膵臓をたべたい』にて日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、『君は月夜に光り輝く』などで若者の絶大な支持を受け、ダンスロックバンド「DISH//」のVo./Gtとして幅広い活躍を魅せる北村匠海のW主演で贈る、完全オリジナル映画『サヨナラまでの30分』。1月24日(金)より全国公開を迎えた本作の【公開記念舞台挨拶】を、1月25日(土)にTOHO シネマズ日比谷にて実施。主演の新田真剣佑、北村匠海、共演の久保田紗友、葉山奨之、上杉柊平、清原翔、そして萩原健太郎監督が登壇した。
1年前に死んだバンド「ECHOLL」のボーカル・アキ役の新田は、印象的なシーンについて聞かれると「(北村扮する)颯太とアキがぶつかるシーンはアキとして感情が凄く動いて、正直にアキとして自分の思いを颯太にぶつけることができました」と回想。カセットテープが再生される30分間だけアキと体が入れ替わる颯太を演じた北村は「まっけんとは常に一緒で、お互いがお互いを支えあっているような気持ちでやっていました。自転車の二人乗りシーンや家のシーンも思い出深くて、特に2人で颯太の家にいるシーンはアドリブが多くてお気に入りです」と紹介。それには新田も「予告にもそのシーンは入ってるんだよね」と、北村のあげたお気に入りシーンに納得の笑みを浮かべた。
「ECHOLL」のピアノ担当でアキの恋人・カナ役の久保田は、そんな2人が演じた家のシーンついて「撮影に入って3日目の段階であそこまでの親密な雰囲気が出せるのは凄いと尊敬してました」と主演の2人をリスペクト。バンドのギター担当・ヤマケン役の葉山は自身の出演シーンをあげ「颯太をフェスに連れ出すシーンは、なんとクランクインの次の日の撮影でした。だから気持ち的にも凄くきつかった」と、クライマックスに差し掛かる重要シーンの演技の調整に苦心したことを明かすと、北村は「でもすごくいいお芝居で。そのパワーに圧倒されて涙が出そうになった」と労っていた。
ドラム担当・重田役の上杉は「回想シーンでアキと坂道を走ったのは楽しかったです。ただ早朝の撮影でみんなゲッソリとしていた」と思い出し笑い。ベース担当・森役の清原は「(バンドメンバー)みんなでやった居酒屋のシーンが楽しかった」というも「僕らに見えない設定のアキもその場には居て、相槌を打ったり、(アキが見えない体で演じなければならない)僕らを笑かしにくるので、ついつい見てしまってNGになったり…(笑)」と新田のおちゃめな一面を暴露。それに新田は「(唯一アキが見える颯太を演じた北村以外の)誰ともセリフのやり取りがないので、みんなのお芝居に対してチャチャを入れることしかできず。ちょっと寂しかったかな」と可愛らしく肩をすぼめていた。
そしてこの日は、映画公開記念ということで、映画のタイトル『サヨナラまでの30分』の“30”にちなんだ「30秒ゲーム」を実施。新田・北村ペア、久保田・葉山ペア、上杉・清原ペアの3チームに分かれ、優勝チームにはお昼の食事が豪華肉づくし弁当になるという特典。1つ目は「30秒でカセットテープをどれだけ高く積み上げられるか」といった映画のキーアイテムでもある“カセットテープ”にもちなんだオリジナルゲーム。豪華弁当に目がくらんだ新田・北村ペアがスタート前にカセットを積み上げ始め、フライングを指摘されやり直しもありつつ、新田・北村ペア39cm、上杉・清原ペア35cm、久保田・葉山ペア37cmとの結果に。北村は「これはもはや建築だから」と得意顔を見せ、新田は「お弁当!」とガッツポーズを見せる。
2つ目のゲーム「30秒で万歩計の歩行数をどれだけ増やせるか」では、チーム二人で協力して万歩計を全力足踏み。ところが新田は北村の真剣な姿に大爆笑。北村から万歩計を渡され自身の番になっても爆笑は収まらず「やれよ!」と北村に注意を受けるも、笑い過ぎて咳き込むほど。
ところが新田・北村ペアは他の2チームが約50歩という中で、82歩という1番の数字を叩き出し、結果2連勝で優勝。しかし北村は「あまり嬉しくない。だって最初にまっけんが振ってたもん!」と仲間の不正を告発する一方で、「でもこの歩数計、動かしてないのに数字がカウントされている…」と機械の不具合を報告。それでも豪華肉づくし弁当は新田・北村ペアがゲットという結果になった。
最後に北村は「この映画を通して、音楽や人から溢れ出る言葉や感情の力の凄さに気づくことができました。音楽に助けられ、人の言葉に救われるというメッセージがこもっています。これから先もこの映画がいつまでも温かくみなさんの心に残れば嬉しい」と期待。新田は「自分たちの歌った曲が、映画が色々な人に知ってもらえる喜びを感じ、幸せな気分になりました。この熱い青春映画が沢山の方々に届けば」とヒットを願っていた。