あなたは「事故物件」という言葉を耳にした事がありますか?数年前から不動産サイトやネット記事、YouTubeなどの動画サイトでも多数取り上げられ、話題となっている「事故物件」。それは前の住人が自殺・殺人・孤独死・事故などで死んでいる部屋や家のこと。そんな「事故物件」に実際に転々と住んでいるひとりの芸人がいます。彼の名前は松原タニシ。松竹芸能所属の芸人で<事故物件住みます芸人>として活動する彼の実体験による著書で、「恐すぎて部屋に入れない」と話題沸騰中のベストセラノンフィクション「事故物件怪談 恐い間取り」が、この度映画化される事が決定!2020年8月28日(金)より全国公開となる。
2012年よりテレビ番組「北野誠のおまえら行くな。」(エンタメ~テレ)の企画により事故物件に住み始め、以降大阪・千葉・東京・沖縄で実際に9軒の事故物件に住んできたタニシ氏の体験をそれぞれ間取り付きで紹介した本書は、発売から2か月にして異例の増刷14刷りとなり、「恐すぎて部屋に入れない」と話題沸騰。
現在までにノンフィクションとしては異例の10万部を突破している。この原作の最大の魅力であり、多くの人にそこまでの恐怖を感じさせる理由は、「ワケあり物件」に住んで実際に起きた不思議な話を、すべて間取り付きで紹介していること。「ペンキで塗りつぶされた鏡」 「帰宅すると勝手に空いている襖」など、間取り付きで実際に起きた怪奇現象が紹介されているからこそ、より一層リアリティのある怪談になっている。
そんな本作の映画化にあたり主演を務めるのは、KAT-TUNのメンバーとして絶大な人気を誇り、数々のドラマ・映画・CMにも出演し、スポーツ番組のMCも務めるなど、マルチな才能で幅広い世代から高い支持を得ている亀梨和也。物語の主人公で、あるきっかけから事故物件に住み始めることになる芸人・山野ヤマメを演じる。
映画での主演は『映画 妖怪人間ベム』(12)、『俺俺』(13)、『ジョーカー・ゲーム』(15)、『PとJK』(17)に続き、5作品目の主演作となりますが、本作でついにホラー初出演となる。
メガホンをとるのは、『リング』(98)で日本映画界のホラーブームを牽引しハリウッドへも進出、その後も数々のヒット作・話題作を生み出し、『スマホを落としただけなのに』(18)の大ヒットも記憶に新しいホラー映画の巨匠・中田秀夫。物語は、タニシ氏の実話をベースに、売れない芸人・山野ヤマメが先輩から「テレビに出してやるから事故物件に住んでみろ」と無茶ぶりされ、殺人事件が起きた事故物件に住むところから始まる。1軒目の部屋で撮影された映像の中には白いものが映っていたり、音声が乱れたり…。番組からの期待も高まる中、ネタ欲しさに事故物件を転々としていくヤマメは、やがて様々な怪奇現象に遭遇し、「事故物件住みます芸人」として大ブレークするが…。ヤマメを待つ“最恐”の事故物件とは!?
また本編では実際にタニシ氏が体験した怪奇現象をリアルに再現し、観る方も実際に起こった出来事がよりリアルに感じられるものになる。また、主人公が怪奇現象を映そうと部屋の中に設置するビデオカメラの映像も臨場感とともにリアリティのある恐怖を増幅させる。
事故物件に住んでみたら、どうなるのか!?そこで本当に起こった、 “恐”愕の出来事とは!?芸人の実話をベースに描くリアルなホラーエンターテイメントがこの夏、誕生する。
■亀梨和也
/主人公・山野ヤマメ(やまの・やまめ)役
◎コメント:
ジャニーズに入って間もない頃に日本テレビの「怖い日曜日」という番組で案内役を務めた事はあったんですが、自分自身がホラー作品に出演するのは今回が初めてです。またJホラーを代表する中田監督とも初めてご一緒させて頂きますが、撮影現場の雰囲気も今からとても楽しみです。今回は芸人役にも挑戦しますが、仲良くさせて頂いている若手芸人さんも多いので、お話を聞かせてもらったり、参考にさせてもらっています。クランクインまでにライブも見に行きたいと思っています!僕自身の最近の不思議な体験は、昨年末に中田監督との顔合わせに行く時、急に移動車のエンジンがかからなくなって故障してしまったんです。直したはずなんですが、昨夜、車内でマネージャーさんから台本をもらった時にまたエンジンが止まってしまったんです!不思議な出来事でしたが、これも撮影に向けて気を引き締めろということかなと思いました。ただ、できることなら車は変えてもらいたいですね(笑)普段自分を応援してくださっている方々にとっても初めての姿をお見せできると思いますし、ホラーファンの方々にとっても自分は初めましての存在だと思うので、色んな方に楽しんで頂ける作品にできるよう撮影に励みたいと思います。
■原作者:松原タニシ(まつばら・たにし)
◎コメント:
7年前、何の仕事もなかった一介の芸人が、テレビ番組「北野誠のおまえら行くな。」の企画で事故物件に住み始め、その経験が書籍化され、そしてまさかの映画化にまでされてしまう展開を、一体誰が想像できたでしょう。しかも主役が亀梨和也さん。そして監督が「リング」の中田秀夫監督。豪華すぎます。さて、これは単なるホラー映画ではありません。「事故物件怪談 恐い間取り」を原作として実写化されるということは、ファンタジーの世界ではなく、映画に登場する事故物件が現実にこの日本のどこかに存在するということです。果たして僕が過ごした「恐い間取り」達が、スクリーンの中でどう生まれ変わり、どんな恐怖を見せてくれるのか、非常に楽しみです。
■監督:中田秀夫(なかた・ひでお)
◎コメント:
「事故物件に住む=前住者である亡霊との共同生活」…今作の原作者、松原タニシさんは常人なら絶対にしたくないことを仕事にしている。ホラー映画をこれだけ撮ってきた私も今回ばかりは、さすがにリアルに恐いのだが、幸い主演の亀梨和也さんが、面白いアイディアをどんどん提案してくださっていて、彼との初タッグをとても楽しみに撮影準備できている。「住んでいる部屋が恐い」という、誰しも逃げようのない恐怖と共に、亀梨さんが劇中で住む四つの部屋の、極上の「地獄巡り」を楽しんでいただきたい。