西加奈子が第152回直木賞(「サラバ!」)受賞後、一作目として書き下ろした小説「まく子」。児童小説では異例の累計55,000部の売り上げを記録し、幅広い世代から愛される西の世界観を見事に感動作として昇華させた映画『まく子』が3月15日(金)よりテアトル新宿、他全国にて公開となる。
ひなびた温泉街の旅館の息子サトシは、小学5年生。自分の体の変化に悩み、女好きの父親に反感を抱いていた。ある日、美しい少女コズエが転入してくる。言動がどこか不思議なコズエに最初は困惑していたサトシだったが、次第に彼女に魅せられていく。そして「ある星から来たの。」と信じがたい秘密を打ち明けられる。枯葉や紙の花を楽しそうにまくコズエが、やがて町の人々みんなにまいたものとは…。
思春期を生きるサトシの葛藤とコズエとのせつない初恋を軸に、家族を愛しつつも浮気をしてしまう父親、それを知りながら明るくふるまう母親、道ならぬ恋をする若い女性、訳ありの親子…小さな町のどこか不器用な人々を映し出す。
初主演 山﨑 光×美少女 新音(にのん)×新境地で魅せる 草彅 剛×須藤理彩
主人公・サトシを『真夏の方程式』(2013)で福山雅治演じる湯川と心を通わせる少年役だった山﨑光が演じ、思春期の揺らぎを見事に表現。謎の転入生・コズエを演じるのは、圧倒的な美しさを放つ新星・新音(にのん)。そして、旅館を切り盛りするサトシの母・明美役に、ドラマ「半分、青い。」に出演し話題の女優・須藤理彩、女好きなダメな父親だけれど、息子の成長を陰ながら見つめ背中を押す父・光一役を草彅剛が演じ、色気を漂わせ新境地をみせる。監督は、初長編映画『くじらのまち』がPFFアワード2012にてグランプリ&ジェムストーン賞をW受賞し、第63回ベルリン国際映画祭をはじめ各国の映画祭で上映され国内外問わず高く評価された鶴岡慧子が務める。
予告篇映像は、思春期の体の変化に悩み大人になりたくないと願う小学5年生の主人公サトシ(山﨑光)が、不思議な転入生の美少女コズエ(新音)と出会い、戸惑いつつも彼女に惹かれていく淡い恋心がせつなく映し出されている。そしてサトシを見守る家族、小さな町の不器用な大人たちを温かく映し出し、高橋優が書き下ろした主題歌「若気の至り」が胸に響く。
「体が変わるのって面白いよ。それが大人になるってことなら、私は楽しい。」家族を愛しつつも浮気性の父親・光一(草彅剛)が隣町の女性と密会しているところをサトシは偶然目撃し、大人になることへの抵抗感を一層強くしますが、コズエとの出会いがそんなサトシの心に大きな変化を起こしていく。予告編ではそんな思春期ならではの葛藤・親子の確執を経験し、サトシが成長していく姿が繊細に描写されている。
映画『まく子』予告 3/15(金)テアトル新宿ほか全国公開
https://youtu.be/CxRXgcGbqFg