東出昌大を主演に迎え、濱口竜介監督が、芥川賞作家・柴崎友香による同名恋愛小説を映画化した『寝ても覚めても』(9 月 1日全国公開)。先日のカンヌ国際映画祭では、是枝裕和監督『万引家族』と共にコンペティション部門に選出され、海外メディアに絶賛された。カンヌでの熱がさらに広がり、この度第 66 回サン・セバスチャン国際映画祭への出品が決定!!さらに台北映画祭ではアジアプレミア上映が行われ、世界 20 国での配給が決定した。
先日のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に続き、スペイン語圏最大の国際映画祭であり、ヨーロッパにおいてカンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで重要な映画祭に位置付けられるサン・セバスチャン国際映画祭(9 月 21 日―29 日)への『寝ても覚めても』の正式出品が決定!濱口監督のデビュー作であり東京藝術大学大学院修了制作『PASSION』(08)が 2015 年の新人監督部門に出品されて以来、サン・セバスチャン国際映画祭二度目の出品となる。サン・セバスチャン映画祭のディレクターが本作に惚れ込み、カンヌ受賞作のジャファール・パナヒ「3 Faces」、パヴェウ・パヴリコフスキ「Cold War」と並んでいち早くパール部門(すでに海外の映画祭で高い評価を集めている映画が選出される)に選出された。観客賞の対象となる。
そして 5 日(木)、台北映画祭にて『寝ても覚めても』のアジアプレミア上映が行われた!『ハッピーアワー』や『親密さ』などですでに多くのファンを獲得し、着実にその才能を世界に知らしめてきた濱口監督の商業デビュー1 作目とあって、会場は超満員。デビュー作にして完成度の高いクオリティに観客は思わずため息、興奮と熱狂に包まれた。上映後には濱口監督登壇によるQ&Aも行われ、その後もファンがサインをもらおうと押しかけるなど、現地での人気の高さをうかがわせた。新人監督の発掘に力を入れている同映画祭では International New TalentCompetition 部門を設け、今年の審査員に濱口監督を選出、その審美眼にも注目が集まっている。現地にいる濱口監督より喜びのコメントが到着した。
カンヌ国際映画祭コンペティション部門への正式出品、高評価を受けて次々とオファーが舞い込む『寝ても覚めても』は、フランス、ベルギー、オランダ、ポルトガル、中国、香港、韓国、台湾を始め既に世界 20 カ国での配給が決定!特にフランスに関しては、前作『ハッピーアワー』が今年 5 月に公開され 10 万人以上を動員する大ヒットを記録するなど、濱口監督への注目度は非常に高い。『寝ても覚めても』の公開国数はますます増えていくことが見込まれる。
違う名前、違うぬくもり、でも同じ顔。運命の人は二人いた。
二人の同じ顔をした男とその間で揺れ動く女の物語である映画『寝ても覚めても』。主演・東出昌大が、同じ顔をしていながらも全くタイプの違う男・亮平と麦(ばく)という一人二役に挑み、新星・唐田えりかがヒロイン・朝子を演じる。濱口監督自ら熱望した芥川賞作家の柴崎友香の小説「寝ても覚めても」の映画化で、満を持して商業映画デビューを果たし、初の世界三大映画祭への出品ながら、第 71 回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された。瀬戸康史、山下リオ、伊藤沙莉、渡辺大知、仲本工事、田中美佐子の豪華キャストが脇を固め、tofubeats が初の映画音楽を担当し主題歌を書き下ろした『RIVER』にも注目が集まる。