世界的ファッションデザイナーのトム・フォードが『シングルマン』(09)以来、7 年ぶりに監督を務めた最新作『ノクターナル・アニマルズ』が 11 月、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開となる。本作の特報とティザービジュアルが完成した。主演にエイミー・アダムス(『メッセージ』)、ジェイク・ギレンホール(『ナイトクローラー』)の実力派の2人を迎え、愛と残酷さ、復讐と償いのきわどい境界線を揺れ動く心を描きだす。観たら最後、心のざわめきを抑えることができない、極上の恋愛映画にしてミステリー映画が誕生した。
スーザンは夫とともに経済的には恵まれながらも心は満たされない生活を送っていた。ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワードから、彼が書いた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくる。彼女に捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。才能のなさや精神的弱さを軽蔑していたはずの元夫の送ってきた小説の中に、それまで触れたことのない非凡な才能を読み取り、再会を望むようになるスーザン。彼はなぜ小説を送ってきたのか。それはまだ残る愛なのか、それとも復讐なのか――。
本年度アカデミー賞でマイケル・シャノンが助演男優賞にノミネートされ、第 74 回ゴールデングローブ賞でアーロン・テイラー=ジョンソンが助演男優賞を受賞、第 73 回ヴェネチア国際映画祭で審査員グランプリを受賞した『ノクターナル・アニマルズ』。特報では、“小説”と“過去”と“現在”が交差する複雑な物語の一端が垣間見える。また、特報の音楽は『最強のふたり』で日本に広く知られ、是枝裕和監督の最新作『三度目の殺人』の映画音楽も手がけているルドヴィゴ・エイナウディの楽曲「ロゴス」が、予測のつかない展開を盛り上げる。主演のエイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホールら名優たちによる言葉以上に伝わる卓越した演技と演出で導かれる濃厚な世界。観たら最後、心のざわめきを抑えることができない、今秋必見の極上の恋愛映画にしてミステリー映画だ。
『ノクターナル・アニマルズ』特報
https://youtu.be/VQAH-7FZpn8