『ロング・トレイル!』主演、79歳のR・レッドフォードが「中年の危機? いや老年の危機」を救う

『ロング・トレイル!』主演、79歳のR・レッドフォードが「中年の危機? いや老年の危機」を救う
提供:シネマクエスト

7月30日公開の映画『ロング・トレイル!』から、主演・製作を務めたロバート・レッドフォードのコメントが到着した。

2002年にビル・ブライソンによる原作『A walk in the woods』と出合い、20015年のアメリカ公開まで13年もの歳月をかけて実現した映画『ロング・トレイル!』 。愛してやまない原作、そして自身が演じた主人公・ビルについて、レッドフォードは次のように語っている。

「2002年かな、妻と旅行へ行くときに、部屋の机にある本があるのを見つけた。ずっと置きっぱなしにしていた、表紙に森とクマが描かれている本だった。「これはよく送られてくる環境の本なんだろうか?」と思った。どうして手に取ったのかわからないが、ちょうど家を出るところだったから、持って行って読んだんだ。一読して、ああこれは運命だと思ったね。一冊の本でこんなに何度も声を出して笑ったのは初めてだと思う。

私はしゃれたユーモアが好きで、この本には至る所にそれがちりばめられていた。皮肉ギリギリの「ちゃかしたユーモア」。色々な本や映画と巡り合ってきたけれど、本当のユーモアは真実からしか生まれない。それを誰かと分かち合いたい気持ちに突き動かされて、どうにか映画にできないかと思ったんだ」

「ビルはなぜ自分がアパラチアン・トレイルに惹かれたか分かっていない。どうしてその衝動に駆られたのかが説明できないんだ。だけど人生でそう思う時期にさしかかっていた。人生のある瞬間に訪れる衝動だね。中年の危機、と言えるかもしれないが、いや、この場合だと老年の危機かもしれない。説明できないような危機なんだ。今までのやってきたことや、仕事面での生活がもう意味をなさなくなってきた。どうしたらいいかが分からないから、一人でどこかへ行きたいと思うようになる。そして何かに挑戦したいと思う。何か極端なことに。

たとえそれが家族に受け入れられなくても、理解されなかったとしても、自分がチャレンジしないことには今後の人生を生きていけないと思い始めるんだ。そして彼は無謀とも言える旅に出た。3500kmを歩く旅にね」

最終更新日
2016-07-11 13:54:01
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シネマクエスト(引用元

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