ニューヨークの街を舞台に、娘を誘拐された主人公の決死の追跡劇を描いた「ジャグラー/ニューヨーク25時」(1980)が、4K修復版で復活。12月5日(金)よりシネマート新宿ほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルが到着した。
元警察官で現トラック運転手のショーン・ボイドは妻と別れ、娘のキャシーと二人で暮らしていた。キャシーの15歳の誕生日、ボイドはバレエ公演のチケットをプレゼントし、登校する彼女をセントラル・パークまで送る。その直後、キャシーは見知らぬ車に引きずり込まれた。
ボイドは追跡するも車の横転事故を起こし、病院に搬送される。そこに現れたトネリ警部補率いるニューヨーク市警察捜査チームの事情聴取に業を煮やし、彼は病院を抜け出して独自に捜索を開始。こうしてボイドvs誘拐犯vs市警察の長い一日が始まった--。
原作はベストセラー作家ウィリアム・P・マッギヴァーンの同名小説。当初はシドニー・J・フューリーがメガホンを執ったが、主演ジェームズ・ブローリンの骨折により撮影が中断した際、次作の迫ったフューリーは降板。そこで『刑事コロンボ』など数々のテレビドラマを手掛けたロバート・バトラー監督が後任に抜擢された。彼は「何よりも観客が息つく間もなく画面にのみ込まれ、畳み掛けるアクションとサスペンスで圧倒する。臨場感が第一だ」と語っている。
誘拐犯ガス・ソルテック役は「真夜中のパーティー」のクリフ・ゴーマン、トネリ警部補役は「ゴッドファーザー」のリチャード・S・カステラーノ、そしてボイドを恨むバーンズ刑事役は「コマンドー」のダン・ヘダヤが務めている。
権利問題から長らく世界的に鑑賞が叶わなかった本作。クエンティン・タランティーノは“カーアクションが最高な映画”として、「ベイビー・ドライバー」の制作に乗り出したエドガー・ライトに参照するよう勧めたという。修復された映像でスリリングな物語を楽しみたい。
「ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版」
監督:ロバート・バトラー
製作:ジェイ・ウェストン
製作総指揮:アーノルド・コペルソン
原作:ウィリアム・P・マッギヴァーン
脚本:ビル・ノートン・Sr、リック・ナトキン
撮影:ヴィクター・ケンパー
編集:アーガイル・ネルソン
出演:ジェームズ・ブローリン、クリフ・ゴーマン、リチャード・S・カステラーノ、ダン・ヘダヤ、ジュリー・カーメン、アビー・ブルーストーン
アメリカ/1980年/101分/カラー/4K
原題:NIGHT OF THE JUGGLER 字幕翻訳:小林伊吹
提供:TCエンタテインメント、是空 配給:ザジフィルムズ
©1980 GCC Films, Inc
公式サイト:https://www.zaziefilms.com/juggler4k/