就活生6人の心理戦を描き、2022年本屋大賞ノミネートをはじめ各種ランキングを賑わせた浅倉秋成の青春ミステリー小説『六人の嘘つきな大学生』が映画化、11月22日(金)に公開される。監督は「キサラギ」「ストロベリーナイト」のヒットメーカー佐藤祐市、脚本は『毒島ゆり子のせきらら日記』の矢島弘一が担当。
そしてこのたび、2人のキャスト情報が解禁。洞察力に優れた主人公の嶌衣織を浜辺美波、ムードメーカーの波多野祥吾を赤楚衛二が演じる。残り4人は続報にて。
〈コメント〉
浜辺美波
『六人の嘘つきな大学生』原作が素晴らしく、一気に読み進めてしまいました。映画として作る上での脚本が手元に届き、映画の中で描かれる嶌衣織が6人でいる環境の中で、どのような立ち振る舞いをすれば良いのかについて最後まで苦悩していた気がします。それぞれ自身の役で悩んだ時には皆で話し合うこともありました。出演者6人で過ごす日々は濃厚で毎日心が揺さぶられ、何より熱のある撮影現場でした。試写後の感想会では今まで経験したどの作品よりも一番盛り上がり、その時に6人で共有した、作品の熱が宣伝、そして映画公開で皆様に伝わることを楽しみにしています。
赤楚衛二
波多野祥吾役を演じさせて頂きます赤楚です。今回、「六人の嘘つきな大学生」の出演が決まり本を読ませて頂いたのですが、人の裏の顔、信頼関係が壊れていく様、二転三転する怒涛の展開に惹き込まれたのを覚えています。
佐藤組は初参加なのですが、監督がとても面白い方でした。リハーサルを積み重ねる日々もあり、まるで舞台の稽古の様でブラッシュアップしていく過程に学びが多くありました。楽しんで頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。
監督:佐藤祐市
原作は先が読めない展開でとても惹き込まれ、人が他者の事を正確に理解する事の難しさを感じました。立ち位置が変われば見え方も当然変わるものだし、色々な側面を持っているのが人なんですよね。
そんな重層的なキャラクター達が繰り広げる台詞の応酬。それは僕の大好物の密室劇なのでありました。若い俳優陣が、来る日も来る日も同じセットで必死に芝居をしている姿は、とても素敵でした。環境の変化も乏しく苦しい中、チームワーク良く挑んでくれた皆の芝居を、一人でも多くの方に観て頂きたいと思っております。宜しくお願い致します。
プロデューサー: 稲垣優
就職活動という「自分を良く見せよう」とする状況下で、次々と暴かれていく六人の「嘘」と「罪」が大きな魅力の本作。その実写映画化のキャスティングにおいて最も重視したのが、「暴かれた『裏の顔』をいかに魅力的に見せられるか」という点でした。朝ドラ「らんまん」をはじめ、“明るいヒロイン”のイメージの強い浜辺美波さん。そしてこれまでの映画やTVドラマを通じて、まっすぐひたむきな役どころの印象が強い赤楚衛二さん。お二人が、それぞれ他の作品では観ることのできない「表」と「裏」の一面を、この映画で見事に演じていらっしゃいます。『キサラギ』に代表される“密室劇のスペシャリスト”佐藤祐市監督の手で描かれる極上のサスペンス&ミステリーを、是非劇場でお楽しみください。
原作:浅倉秋成
次回作はこんなのどうでしょう、あんなのどうでしょう--たくさんのアイデアを編集さんからいただく中、「『密室の会話劇』はどうですか? たとえば佐藤祐市監督の『キサラギ』みたいな」そんな提案があったことを、今でも覚えています。
できあがった小説『六人の噓つきな大学生』は今回、思いもかけず佐藤監督の手に渡ることとなりました。漫画版、ラジオドラマ版、リーディングアクト(舞台)版と、数々のメディアミックスに恵まれ、毎度原作を凌駕する仕上がりを見せてもらってきた本作ですが、今回も強力なキャスト&スタッフの皆様が集結してくださいました。公開を楽しみにお待ちいただければ幸いです。
Story
成長著しいエンタテインメント企業〈スピラリンクス〉の新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一ヵ月後までにチームを作り上げ、グループディスカッションをするというものだった。全員で内定を得ようと六人は交流を深めるが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。
仲間だったはずの六人は、一つの席を奪い合うライバルになった。内定をかけた議論が進む中、各々の名が書かれた六通の封筒が発見される。その一通を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼らの嘘と罪、そして《犯人》の目的とは--。
「六人の嘘つきな大学生」
原作:浅倉秋成「六人の嘘つきな大学生」(角川文庫刊)
監督:佐藤祐市
脚本:矢島弘一
出演:浜辺美波、赤楚衛二
配給:東宝
©2024「六人の嘘つきな大学生」製作委員会
公式サイト:https://6uso-movie.toho.co.jp/