「バベル」「パシフィック・リム」の国際派女優・菊地凛子が、20年ぶりに熊切和嘉監督とタッグを組み、初の邦画単独主演。人生を諦めていた女性の一夜の東北旅を描くロードムービー「658km、陽子の旅」が2023年に公開される。
〈TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM〉で2019年に脚本部門・審査員特別賞に輝いた室井孝介の企画を映画化した本作。熊切監督は「空の穴」(01)で組んだ菊地凛子にオファーし、菊地は「自分を見出してくれた熊切監督ならば」と快諾、冬の東京〜青森間ヒッチハイク旅に身を投じる陽子を全編ノーメイクで演じ切る。
主演・菊地凛子コメント
熊切和嘉監督には、20年前私が女優としてやっていけるか、不安だった時に『空の穴』ではじめて大きな役をいただきました。この作品をきっかけに私は俳優の道を行くことを決め『バベル』など海外の作品にも挑戦することが出来ました。この20年間、熊切監督が活躍されている姿や作品を拝見するたびに、自分はまた声をかけてもらえる俳優として成長できているのか、もしその時がきたら全力で熊切監督の作品にぶつかっていこうと思っていました。その思いが、形となって、この作品で、ついに叶いました。40歳台となった私の新たな道の節目として、この作品に参加できたことを何よりも誇りに思います。
監督・熊切和嘉コメント
最初に出会った頃の菊地さんはまだ本名で活動されていて、僕ら映画を撮ってる仲間うちでの「妹分」みたいな存在でした。それがあれよあれよという間に国際的な映画俳優になって、活躍を嬉しく思う反面、もう二度と逢えないのかなと寂しくも感じていました。それがまさか、こうして20年ぶりに一緒に映画を作れるとは!毎日が新鮮で感慨深く、本当に夢のような撮影でした。
原案&共同脚本・室井孝介コメント
最初は映画になるあてもなく、ただこの物語を形にしなければという思いで脚本を書いていました。まさか菊地凛子さん主演、熊切監督で実現するとは。劇場の大きなスクリーンで多くの人に見てもらえるのを楽しみにしています!
Story
東京で夢破れて人生を諦め、惰性で日々を過ごしていた就職氷河期世代のフリーター・陽子(菊地凛子)は、夢への挑戦を反対されてから20年以上も断絶していた弘前に住む父が亡くなったと知らされる。そして従兄である茂の一家の車に無理やり乗せられ、帰郷することに。ところが道中のサービスエリアで、トラブルを起こした子どもに気を取られた茂に置き去りにされ、所持金のない陽子はヒッチハイクを余儀なくされる。果たして明日の出棺までに到着できるか? シングルマザー、人懐こい女の子、怪しいライター、温かな夫婦、そして若き父の幻--さまざまな出会いが、陽子の凍った心を溶かしていく。
「658km、陽子の旅」
監督:熊切和嘉 原案&共同脚本:室井孝介 共同脚本:浪子想
出演:菊地凛子
製作:『658㎞、陽子の旅』製作委員会(カルチュア・エンタテインメント、オフィス・シロウズ、プロジェクト ドーン)
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
配給・宣伝:カルチュア・パブリッシャーズ
宣伝協力:DROP.
©2023「658km、陽子の旅」製作委員会
公式サイト:https://culture-pub.jp/yokotabi.movie/