アナス・トマス・イェンセン監督最新作『さよなら、僕の英雄』が 2026 年 6 月 19 日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開いたします。『愛を耕すひと』(2023)の脚本などでも知られ、これまで数々の作品でマッツ・ミケルセンとタッグを組んできたイェンセン監督による最新作で、“北欧の至宝”ことマッツの新境地が開かれます。
6月5日(金)にマッツ・ミケルセン登壇の特別先⾏上映会を実施。大きな拍手と歓声に包まれる会場に、姿を見せたマッツ。手を振り、微笑みながらスマートに登場するマッツにファンのボルテージは急上昇。アナス・トマス・イェンセン監督の長編 6 作となる本作への出演については、「ニコライ(・リー・コス)とともに 6 回目のタッグ。友人として映画に招いてくれるという意味でも、そして彼のような腕を持った監督と仕事ができることもうれしく思っています」と笑顔を見せていた。作品ついては「アナスらしい作品になっています。ポエムのようなムードに包まれているけれど、狂気が表現されている作品でもあります」と紹介。「僕からするとすごくデンマークっぽい作品。日本の方がこれだけ集まって(デンマークの映画を)観てくださることにとても感謝しています」とニッコリしたマッツは、「So...、ありがとう!」と日本語で感謝の言葉を伝えた。
イェンセン監督との映画作りについて「割と面白おかしく始まります。兄と弟が出てくるので、ニコライとどちらが兄、どちらが弟を演じるのか話し合って、最終的にこの形になりました。そういったことを知ってから映画を観ると、ちょっと面白いかも!」と映画をより楽しむポイントを伝え、大きな拍手を浴びていた。
今作では自身によるスタントのシーンもあった。「30 年前だったら、もっと楽だったのになぁ...」と微笑んだマッツは「スタントとはいえ、キャラクターありきのもの。飛ぶ、走るといったことは、スタント的には 1 つの方法しかないかも知れないけれど、役者としては 100 のやり方があると思います」と自身でスタントをやる理由について言及する場面も。さらにマッツは「僕の若い頃のヒーローはバスター・キートンとブルース・リー」と話し、「今回のスタントは、完全にバスター・キートン風です」と伝える。続けて「一見、スタントには見えないかも知れないけれど、実は体を張っています!」とアピールするマッツに、大きな拍手が送られていた。スタントにおいては「自分ではできないことも当然ある!」とし、演じたマンフレルは倒れると手ではなく顔から倒れるタイプだったそうで、「顔に傷がついたら撮影が止まってしまいます。なので、かなり密に、スタントコーディネーター、スタントマンと話し合いながらやりました」とマッツのスタントシーンの作り方の詳細を解説していた。
するとここで映画のために作られた マンフレルの等身大パネルがステージに登場。「見せて!」と前のめりのマッツは「ちょっとチェックさせてください!」と言って、身長を比べたり、手に持つアイテムをじっくり見たりと、仕上がりを確認。マンフレルの個性的なファッションについては「デンマークでここ 1 年くらい、めちゃくちゃ流行っているスタイルです!」とニヤニヤしながら、観客の反応を楽しそうに見つめていた。
役作りにあたり、髪型やメガネなどのアイデア出しをしたという。「監督とアイデアを出し合って、衣装やメイクを決めていきます」と話したマッツは「僕はちょっとやりすぎるところがあるので...」と思い出し笑いしながら、特徴のあるヘアスタイルについても言及。「パーマについて知らなかったのは、毎日とれてしまうわけではないから、かけ直しをしなくていいこと。だけどひどいニオイがして...」と苦笑いしたマッツは「それも含めて監督らしさではあるのだけど、妻は非常に嫌がっていました」と裏話を披露しながら、ニコニコしていた。
マッツが演じるマンフレルは自分がジョン・レノンだと思い込んでいるというキャラクター。MC から「ビートルズと ABBA のどちらが好きか?」との質問が飛ぶと「なぜ選ばなければならないんだ!」とちょっぴり芝居がかったセリフのように語り出したマッツは、「同時に 2 つが正解ということもある。ビートルズが聴きたいシチュエーションもあれば、デンマーク人として心から ABBA を渇望する日もあるのだから」と熱弁(風)で笑いを誘う。劇中で歌うシーンもあるそうで、「ストラヴィンスキーも演じたことがあるけれど(『シャネル&ストラヴィンスキー)、今回のキャラクターに関しては自分のほうがギターは上手いと思います」と胸を張る。すると、ステージに劇中で使用していたものをイメージしたギターが登場。「ギターがあるの?じゃあ、今のは嘘です!」とリクエストされそうになるのを察したのか慌てて否定。「これは劇中のとは違うな。このギターでしか僕は演奏できないので...」と等身大パネルに映るギターを見つめ、同じものじゃないと弾けないと必死にアピール。しかし、そこはサービス精神旺盛なマッツ。ギターを肩にかけ、「劇中では弾こうとすると、ストラップが外れたりするんだ」と説明しながら、再現。チューニングのフリをしたように思えたが、フリではなく、いい音を鳴らして観客を喜ばせていた。
コミコンなどでたびたび来日しているマッツ。「作品のプロモーションとしての舞台は久しぶり。今回は『ハリコン』で来日。明日と明後日参加します。ちょうどタイミングを合わせたつもりです!」と作品を提げての舞台挨拶に満足といった様子。日本の好きなところについては「たくさんある。文化や歴史、人々、もちろん食も!」と満面の笑みを浮かべた。さらに「何より自分たちの文化を誇らしく思っているところがすごく素敵。デンマークを含め、ヨーロッパも日本のそういう部分をもっと学んだほうがいいと思います」とも語っていた。
最後の挨拶で「言いたいことはたくさんあるけれど、今日は映画についてだけだというので...ダークコメディにはいろいろな感じ方があっていいと思います。ぜひ楽しんでください。デンマーク映画を愛してくださることに感謝します」と力を込め、最後は日本語で「ありがとうございます!」と挨拶し締めくくった。
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『さよなら、僕の英雄』
6月19日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
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配給:スターキャットアルバトロス・フィルム







