
ミヒャ・レビンスキー監督最新作、冷戦下のスイスを舞台に劇団に潜入する捜査官と舞台女優の恋を描いたポリティカル・ロマンスコメディ『役者になったスパイ』が2026年1月23日(金)より全国順次公開されることが決定。
『まともな男』のミヒャ・レビンスキーが、高く評価されてきたロマンスの世界に舞い戻る!描くのは、冷戦下スイスを揺るがした〈監視国家〉の記憶——
監督を務めたのは、デビュー作『Der Freund』(2008)でスイス映画賞作品賞を受賞し、映画『Will You Marry Us?』(2009)の大ヒット以降、ロマンス映画の名監督として知られるミヒャ・レビンスキー。日本でも公開された衝撃作『まともな男』(2015)では、ヒューマンサスペンスという新境地を開拓した。そんな彼が本作で描き出すのは、中立を掲げながらも強い反共意識に覆われた 1980 年代のスイスを舞台に、市民が監視対象となった異例のスキャンダル。冷戦下のひりついた空気、ベルリンの壁崩壊の衝撃や人々に巣食う疑心暗鬼の心にユーモアを加えることで見事なバランスの作品に仕上げた。シェイクスピア『十二夜』の稽古と現実が重なり合う中で、任務と恋に揺れる男を主人公に据えたポリティカル・ロマンスコメディが日本に上陸した。
《STORY》
1989 年、ソ連の共産主義に対する恐れが蔓延する冷戦下のスイス。警察官であるヴィクトール・シュエラーは、反体制派の情報収集と監視のため、デモ活動を展開していたシャウシュピールハウス劇場への潜入捜査を命じられる。しかし監視対象であるはずの主演女優オディール・ヨーラと恋に落ち、劇団員とも交流を深めるうちに、自らの任務にも疑問を抱くようになる...。従うべきは任務なのか、心なのか——。
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