時代を超えて愛される国民的バンド・スピッツの楽曲が、デビュー34年にして初の映画化。スピッツの名曲「楓(かえで)」を原案にした、 映画『楓』(配給:東映/アスミック・エース)が12月19日(金)に全国公開。
スピッツの音楽が息づく映画『楓』─
キャスト&監督が楽曲への想いや映画の世界観を紐解くインタビュー特別映像解禁!
このたび、物語の原点でもある楽曲「楓」を軸に、本作の主要キャストたちと行定監督が映画のテーマや作品への向き合い方を語るインタビュー映像が到着!
世代を超えて愛される名曲が、登場人物たちの心の揺らぎや、映画の情感とどのように響き合うのか――。「スピッツさんの「楓」という曲が原案になっているので、その曲に込められた想いを作品に注入して頑張りたい」と意気込みを語るのは、双子の涼と恵を演じた福士蒼汰。本作では、涼の持つ優しさゆえの葛藤と亜子へのひたむきな愛を繊細に表現している。恵の恋人・木下亜子役を務めた福原遥も、「こんなに心がジェットコースターのように動かされる作品はなかなかない」と語り、“揺れる心”が描かれる本作の魅力を体現するコメントを寄せた。一方で、スピッツの音楽と長く寄り添ってきたキャストたちも。双子の涼と恵の幼なじみ・梶野茂役の宮沢氷魚は、子どもの頃から自然とスピッツを聴いて育ってきたという。「高校生 大学生 社会人になってから、だんだん曲の深みというか、“こういうこと言いたかったんだ”というのが分かってからより好きになりました」と年齢を重ねて変化する“聴こえ方”の魅力を語った。カメラマンとして働く涼のアシスタントで、涼を慕う遠藤日和を演じた石井杏奈は、大人になってから改めてスピッツの魅力に気づき、さまざまな楽曲を聴くようになったという。「優しいスピッツさんのあの世界観が映画にも反映されていて、みんなそれぞれ健気に一生懸命自分を生きている感じが、すごく人間味があって素敵なお話だなと思いました」と、音楽と物語の共鳴に心を動かされた様子で語った。そして、亜子の行きつけの店の店長で、よき相談相手でもある辻󠄀雄介役をつとめた宮近海斗は、「歌から広がった物語を映像にすると聞いた瞬間に、この作品に関わりたいと思いました。出演のお話をいただいた時点で、断るという選択肢はなかったです」と振り返り、出演オファーを受けた喜びと、同じく音楽活動を行う者としてスピッツへの敬意をにじませた。本作の監督を務めた行定勲は、「曲はものすごく透き通っていて心にすごく残るものだったりするのに、詩の世界は非常に奥行きのあるもの」と語り、「映画もそうあるべきだと思った」と、楽曲の余韻をそのまま映像で描こうとした制作への想いを明かす。
映像の最後に、福士は「映画とスピッツさんの「楓」という楽曲を見比べて聴き比べて、よりこの作品が深まるんだろうなと思いました」、福原は「辛い時、悲しい時、そっと寄り添ってくださる曲」と、それぞれにスピッツの音楽が持つ“寄り添う力”への敬意を込めてコメントしている。
さらに、映画『楓』に向けたスピッツからのコメントも到着した!!
「痛みを伴いつつも美しい再生の物語でした。登場人物一人一人に感情移入しながら青春を追体験できました。元々はアルバムの中の「しっとりした雰囲気担当の一曲」に過ぎなかった「楓」に、新たに存在意義を与えていただいて感激です!」
なお本作は、米国で開催中の第45回 ハワイ国際映画祭(ホノルル)(10月16日~10月30日)の特別招待作品として、10月20日(現地時間)にワールドプレミア上映が行われた。
「アジアの優れた映画を発掘し、世界に紹介すること」をテーマに開催される本映画祭は、『国宝』、『宝島』、『ルノワール』などの日本映画が上映されるなか、『楓』はその中でもトップクラスの注目度で、上映日当日には多くの観客が訪れた。
時を超えて聴き継がれる「楓」が、スクリーンの中で新たな形に息づく。キャスト、監督、そしてスピッツの想いが重なり合う本作の世界観を、ぜひその目で確かめてほしい。
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『楓』12月19日(金)全国公開
Ⓒ2025 映画『楓』製作委員会 配給:東映/アスミック・エース



