2019年に初めての劇場アニメ『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を公開して以来、2023年に公開されたシリーズ第3弾までの累計観客動員数が300万人を超える”大ひっと”シリーズ『映画すみっコぐらし』の第四弾となる本作が、10月31日(金)に全国ロードショー。
今回の舞台は・・雲の上にある空の王国。ある日、雨続きのすみっコたちの町に、空の王国から「おうじ」がやってきて、新たな物語が始まります。ナレーションには井ノ原快彦さん、本上まなみさん、そして主題歌は木村カエラさんの「君の傘」!監督は、「ピングーin ザ・シティ」のイワタナオミさん、また脚本は第一弾・第三弾も手掛けたヨーロッパ企画の角田貴志さんがつとめています。
最新作は、シリーズ史上もっとも【あげあげ】!?すみっコたちが空の王国でやさしい大冒険を繰り広げます!
この度、公開に先駆けて舞台挨拶付きおひろめ試写会が開催されました。
登壇したのは、本作でナレーションを務める井ノ原快彦さんと本上まなみさん、主題歌を担当する木村カエラさん、そしてイワタナオミ監督。大きな拍手に包まれながらの登場となりました。
いつになく子供たちの姿が多い会場に、井ノ原さんも「子供たちもたくさんいる!わー!赤ちゃんもいる!」と驚いたご様子。木村さんも「可愛いですね!舞台挨拶で子供たちがたくさんいるの初めてなのでなんかとっても嬉しいです。好きなキャラクターのぬいぐるみ持っててめちゃくちゃ可愛くてすっごい癒されちゃいました!」と、会場の温かな雰囲気に笑顔を見せていました。
まず、本作の見どころについて、井ノ原さんは「大前提としてめちゃくちゃ可愛い!可愛い姿が所々にあるので自分なりの大好きなシーンを見つける楽しみがあります。いつも近くにいるお父さんお母さん兄弟お友達のこともちょっと考えさせてくれるような、いてくれて力もらってるんだなと思えるシーンがいっぱいあります。」とネタバレに配慮しながら丁寧に魅力を伝えました。
続いて本上さんは、「まず何よりも映画が出来上がったときに思ったのが、井ノ原さんの声が聞けて嬉しかったです。おかえりなさい!」とコメント。会場からは同じように感じた観客たちから、温かな拍手が湧き起こりました。さらに「声を入れる日に井ノ原さんに会えたんですよね。本当に嬉しくてちょっと泣いちゃった(笑)そしたら井ノ原さんが“大丈夫、大丈夫”って」と当時のエピソードを振り返ると、井ノ原さんも「僕も嬉しかったです、ありがとうございます。」と感謝を伝える場面もありました。本上さんは続けて、「みんなきっと一度は考えたことあると思うんです。真上にある空には何があるんだろう?どんな世界があるのかな?雲の上に何かあるのかなって、思ったことがあると思うんです。私も子供の頃からずーっとそれを考えてました。遠いからこそ何があるんだろうと考えていた、その自分の想像を超えた世界がこの映画に描かれています。私はとっても感動しました。皆さんがどう感じてくださるのか、感想を聞くのが楽しみです。」と語り、今回の舞台である“空の王国”への期待を高めました。
主題歌アーティストとして新たに“すみっコ仲間”に加わった木村さん。元々すみっコが好きだったということで、「お話しいただいた時点で嬉しくて。まず家の色んな所にあるすみっコのグッズをかき集めてきて、一人で喜びに浸りました。映画を観させていただいて、どんな曲がいいかなと考えて作ったんですけど、自分的にはすごくすみっコの子達が冒険して感じたこと、助けられたこと、近くにいる大切な人って本当に宝物なんだなって思わせてくれる、それを歌詞の中に落とし込みました。」と主題歌「君の傘」に込めた想いを語りました。また、“推し”はホコリだという木村さんは、会場に向けて「(ホコリが)好きな人いますか?」と呼びかけ、理由を尋ねる一幕も。木村さんがホコリを好きな理由には、実は映画の内容に関わる秘密があるようです。その理由は、ぜひ劇場で確かめてみてください。
とにかく“動いているすみっコたちが可愛く見えるように”作ったというイワタ監督。
「今回は冒険ものです。いろんなステージがあって、何個も何個も冒険していきます。この映画にこのキャラクターが出てくるのかと驚いたキャラクターが出てきます。そのキャラクターの活躍が最後にあるので、楽しみにしてください!」と語り、どのキャラクターのことなのか気になる発言に、会場の期待も高まりました。
本作の映画タイトルは『ふたりのコ』。すみっコぐらしきの名バディといえば、“とんかつ”と“えびふらいのしっぽ”、そして新キャラクターとなる“おうじ”と“おつきのコ”です。この2組のバディの活躍について、今回かなり感情移入したという本上さんは「新たに登場するキャラクター”おうじ”に心を射抜かれました。健気で頑張り屋のおうじに胸をきゅんとさせながらも、自分もこんな時あったなと昔の自分を重ね合わせるように見ていました。」と述べました。
井ノ原さんも「おうじはライオン、おつきのコはヒツジ。子供たちどうかな?ライオンとヒツジが一緒にいて大丈夫かなとドキドキしちゃうかもしれないんだけど、でもとっても仲良しなんだ。(小さいころからずっと一緒にいるので、)だからこそわかることもあれば、だからこそ言えなくてずっと見守ってる状況もきっとあると思うから、ちっちゃいころから友達のコと自分を重ね合わせて観てみたらいいのかもしれないですね。」と語り、おうじとおつきのコの関係性が主題歌とぴったりだったと絶賛しました。
主題歌制作にあたり、木村さんが「物語を見ておうじにかなり感情移入しました。おつきのコとの関係性、すみっコたちが苦手なこととか助け合って生活していく姿。そこから歌詞を書きました。」と語ると、井ノ原さんは「聴いた後に自分のために作ってもらった曲なんじゃないかと思っちゃったくらいです。身に覚えがあるというか、そんなことあったなというか、そうありたいなとか思えるような。」と述べ、本上さんも「自分に寄り添ってくれる、優しくあったかい素敵な曲です。」と大絶賛されていました。
ここで、映画限定の“冒険衣装”に身を包んだとんかつとえびふらいのしっぽ、しろくまが登場!
可愛らしい様子に、井ノ原さんたちも会場もメロメロになっていました。
”あげあげ”な本作にちなみ、最近気分があがった出来事の話になると、井ノ原さんは「今ですよ!こんなたくさん子供たちやお父さんお母さんもみんな来てくれて、僕の大好きなえびふらいのしっぽ、とんかつもしろくまも、そして監督も!皆さんに囲まれた今が一番テンション上がってます(笑)」と嬉しそうに語りました。
本上さんは、デビュー当時にインタビューしたご縁もあり、20年ぶりに再会した木村さんに感慨深い様子。木村さんも本上さんとの再会を喜び、だいぶ昔にご主人が本上さんと撮影した際にいただいたというガラスの爪やすりを今でも使っていると話した控室エピソードを披露しました。また、井ノ原さんには一週間前にもフェスでお会いしていたことを明かし、その際には「またお会いできますね」と話したという裏話も語ってくださいました。
すみっコたちと冒険にいくならどのコとどこに行きたい?という質問に対して、井ノ原さんは「全員と新宿の街に行きたいです(笑)」と欲張りな回答。「すぐ行けるけど大冒険!すみっコたちもみくちゃにされると思いますけど!」というと、とんかつは鼻をぴくぴく、しろくまは後ろを向いてしまうなど、個性ある反応を見せました。井ノ原さんが「大自然の中で冒険をするのはどうだろう?」と代替案を出すと、みんな気に入ったようで、ご機嫌に揺れていました。
本上さんは「すみっコの中では断トツでしろくまが自分とピッタリ同じ。最初に見たときからこの子だわ、私のバディ!だと思ってました。私も包まるものが大好きなので、一緒に大きな風呂敷に包まれて、バルーンみたいになってふわ~っと空に飛んでみたいなと思います」と語り、しろくま推しの様子にとんかつが拗ねる場面も見られました。
慰めてくれた木村さんを見つめるとんかつでしたが、木村さんは「ホコリが主役」とバッサリ。「ある日、ホコリがカビになって戻らなくなっちゃう。そこでとんかつの出番です!空気をカラッとさせる。とんかつが救世主となってカビになったホコリを助けてカラッと揚げちゃう!焦げたホコリが帰ってくる。どう?」と物語を語りましたが、とんかつは鼻をひくひくさせるだけで、反抗期?な様子でした。
さらに、入場者プレゼントが決定したことも発表!初週は「エビフライドンのフィギュア」と明かされ、会場は思わず歓声に包まれ、期待と笑顔でいっぱいになりました。
最後に、井ノ原さんは「お父さんお母さんがニコニコしていると楽しいでしょ?みんながニコニコしているとお父さんとお母さんも楽しい。それって幸せだよね。皆が幸せだと自分も幸せ。自分も幸せだとみんなも幸せ。そう思って明日からも暮らしていけるような作品だと思います。楽しんでいってください!」と語りました。
続いて本上さんも「本当にこの大きな大きなスクリーンで、存分に美しい景色とすみっコたちの活躍、おうじとおつきのコの可愛さを味わってほしいと思います。本当に空の色が綺麗です。本当に素敵ですので、ぜひこの大スクリーンで満喫して帰っていただければと思います。」と述べ、舞台挨拶を締めくくりました。
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『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』10月31日(金)全国ロードショー
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