ある日突然、“見えてはいけないもの”が見えるようになった女子高生が、恐怖に打ち震えながらも“無視”を決め込む―そんな“見えないフリ”する高校生の全力無反応系エンターテインメント映画『見える子ちゃん』の完成披露試写会を開催!会場には、主演の原菜乃華をはじめ、久間田琳加、なえなの、山下幸輝、京本大我、堀田茜、滝藤賢一という豪華キャスト陣と中村義洋監督が登場した。
早速、登壇者が揃い挨拶を始めようとすると壇上には静かに佇む男の子が...。本イベント名“何が見えても、最後まで無視してください完成披露試写会”にちなみ、劇中で主人公・みこの家までついてきてしまう子供の幽霊・ツトム君がなんと舞台挨拶にもついてきてしまい...しかし、原は「何もみえないですよね...」、京本も「なんのことですか?」と、キャストたちはどんなに凝視されても可憐にスルーしながらイベントスタート。主人公・四谷みこ役の原は、霊を“無視する”という大胆な演技について問われると、「ホラーの撮影は恐怖の感情を表に出す印象だったのですが、現場でもっと抑えてと言われて塩梅が難しかったです。監督から安心して演じてと言われてからは無理せずに演じることができました。ホラー作品の現場じゃないような楽しい撮影期間でした」と語り、撮影を振り返った。
そして、「霊が見えてもスルー」にかけて“これはスルーできなかった”という撮影現場でのエピソードを尋ねられると、原、久間田、なえなのの女性 3 人の話になり、原がなえなのからおすすめのパック教えてもらったことを明かすと、なえなのから「この間久しぶりに会ったら、まだパックがカートに入れっぱなしだったんです!」と暴露。原は言い訳をしつつも、天然だと指摘を食らうと、「天然でいうと、ひもかわうどんを山下さんが“きもかわうどん”って言っていて、天然だなって思いました!」と話題をすり替える原。それを受け、山下は「きもかわうどんが名物なんだって本当に思いました(笑)」と告白し、京本は「それは完全に天然!」とすかさずツッコミ。その流れで、京本は「撮影の休憩時間に、フードコートでたこ焼きが売っていて...食べたいって思ってたら、なえなのさんも買っていて、わんぱくな子が他にもいたと思いました(笑)」と意外なエピソードが。京本は物静かな先生役というのもあり、「役の反動で食欲が増してしまいました...食べ物はスルー出来なかったです」と白状すると、「大事なシーンでたこ焼きを食べてたんだ...」とショックを受ける原とともに、監督からもヤジが飛び、役とは裏腹なわんぱくエピソードに登壇者から反感を買ってしまう事態に。その後、撮影後は塩風呂で清めたという堀田が、「お腹すいていると憑いているって言われますよね...」とこぼすと、京本も「確かに...!」と映画さながらの展開に驚きをみせた。
また、久間田は役柄ゆえに、「ドーナツとクレープとコッペパンを食べるシーンで、頬張るのが大変でした」と苦労を語り、滝藤はネタバレに怯えつつも、「妻役の高岡さんと監督の芝居にかける想いが現場でぶつかっていて...すごかったです」と衝撃的な撮影秘話を明かした。原は家族のシーンに触れ、「泣いてしまう温かさもあって、皆さんで大切に作り上げた世界観だったなと思います」と振り返ると、過去の滝藤との共演作も含めて、原「毎回滝藤さんに泣かされています」と語り、今回も涙なしでは見られない共演になっていることが窺えた。
そして、話題はそれぞれが思うこの映画の“無視できない”おすすめポイントのトークへ。山下は「みこが見えない設定なんですが、見える皆さんはしっかりと観ていただいて...」と話したところで、監督からネタバレ防止のストップが!ネタバレに気を付けながら、京本は「ホラーを普段観ないタイプなのですが、この作品は観やすくて、あっという間でした。ホラー苦手な方にもおすすめです!」と魅力を語り、「脚本も素晴らしかったですが、映像でみて、よりこの作品の魅力に気づきました。ホラー苦手な方は騙されたと思って、楽しんでいただきたいです!ちなみに、僕は憑りつかれています(笑)」と明かされ、作品への期待がますます高まった。
そして、「見えていてもスルーする」というテーマにちなんだ“日常のスルースキル”についての質問も飛び出し、一目散に手を挙げた京本は「グループメンバーのジェシーがギャグマシーンで、長い間スルーしていたらボソボソとギャグを言うようになってしまって...ボケを拾いなおそうってなったのですが、拾われるとわかってからまたボケ数が増えてしまって...基本、樹が捌いてくれるのですが、最近スルーしてしまっています」とグループ内の悩みを告白。なえなのは洗濯機の乾燥機が壊れてしまったようで、「最近は洗濯が終わったら自分で浴室乾燥機にかけるんですが、今日忘れてしまって、そのままスルーして今日この場に来てしまいました...家に帰るのが怖いです」とひと味違う恐怖エピソードを明かした。また、原は「心霊スポットで撮影した時があって、翌日霊感がある方に“背中、重くない?女の子がいるよ”って言われました。怖いなと思いました...まだいるかもしれません」と本当に怖いエピソードが語られ、周りのキャスト陣が怯える一幕が...。
気を取り直して、堀田は「LINE はすごくスルーしちゃいます。お仕事はちゃんと返すのですが、友達との LINE を既読スルーしてしまいます」と意外な一面が明かされ、久間田は「自分の食欲です。私が演じているハナも食欲旺盛なんですが、私も腹八分目では収まらず、週3、4 で焼肉に行き、お米・お酒を頼みます!」と役とリンクするエピソードが語られた。
山下は「半身浴が好きなのですが、最近暑くなってきたのでお風呂スルーします。お風呂キャンセル界隈。あ!シャワーだけです(笑)」と誤解を解きつつ私生活に触れると、監督から「映画の撮影入る前に、スタッフに湯船はマストって言っています。疲れの取れ方が違う!」とアドバイスがあり、山下は「絶対入ります!」と返答。滝藤はあまりないと悩みつつも、「子供が寿司屋でマグロを 90 貫食べたことがあって...怒ったけども、なるべくスルーするようにしてます...」と子育ての苦労を笑いながら語った。
あっという間に時間は過ぎ、最後に原は「青春コメディ、ヒューマンドラマの要素がある、斬新で新しいホラー作品です。私自身、ホラーが苦手なんですが、この作品は初めて楽しく観れました。おばけ屋敷感覚で楽しんでいただける作品になっていると思います!ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです!」とアピールし、イベントを締めくくった。
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