
「チ。―地球の運動について―」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した、新鋭・魚豊の連載デビュー作「ひゃくえむ。」(講談社刊)。先だって劇場アニメ化が発表され大きな話題を呼んだ中、劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』の公開日が9月19日(金)に決定!
生まれつき足が速い“才能型”トガシ役に松坂桃李
トガシとの出会いから 100mにのめり込む“努力型”小宮役に染谷将太
松坂桃李と染谷将太が W 主演を務めることが決定した。2 人は『アントキノイノチ』(11)以来、14 年ぶりの共演となる。松坂が演じるトガシは、生まれつき足が速く、「友達」も「居場所」も当たり前に手に入れてきた“才能型”。松坂は「原作を読んだ時に、登場人物の呼吸や、風を切っていく音、足が地面について駆けていく音、汗、体温を感じました。初めての経験でした。なにより、選手一人一人の葛藤や、繊細な心の機微に揺さぶられ、ページを捲る手が止まりませんでした。参加できることを、光栄に思うと同時に、とてつもなくプレッシャーも感じました」と明かしつつ、真摯に役に向き合う様子を窺わせた。染谷が演じる小宮は、辛い現実から逃れるために、ただ夢中で走り続ける転校生。トガシとの出会いから、さらに 100m 走にのめり込んでいく“努力型”でトガシと対照的な役どころだ。染谷は「魚豊先生の原作を読んだとき、自分が風を切って走っているような躍動感を感じました。それをアニメーションに落とし込んだら、絶対面白い作品になるだろうなと。観る方の息も思わず上がってもらえるように大切に演じました」とアフレコを振り返りながら、作品の完成に期待を寄せる。松坂は「染谷くんとの共演は 14 年ぶりとなりますが、とても嬉しかったです。染谷くんが演じた小宮は、まさに小宮でした」とコメント。染谷は「桃李君は、声に力強さや、繊細さ、危うさとかいろんな表情を持っている方ですし、久しぶりに一緒にお仕事させてもらえるのが純粋に嬉しいです」と互いに共演の喜びを伝えあった。
解禁したティザービジュアルでは、正面へまっすぐな視線を向けるトガシと、競技服を着て足元に視線を落とす小宮の後ろ姿が描かれている。隣り合わせではあるが、同じ空間にはいない。100m を通し、ライバルとも親友ともいえる 2 人の静かで熱い闘争心が伝わるビジュアルとなっている。
特報映像では、小学生、高校生、社会人へと成⻑し、走り続けるトガシと小宮の姿を捉えている。疾走感ある楽曲とともに 2 人が出会い、競うアスリートたちが躍動する。選手たちの表情は一様に清々しいものではなく、時に険しく、悩み、0.001 秒が人生を分ける勝負の世界に身を置く覚悟を滲ませている。「今日も勝たせてもらうよ」と余裕を見せるトガシに、「そう、頑張ってよ」とボソッと返す小宮。対照的な 2 人はどのように関係し、<100m>の先にどんな景色を見るのか。「すべては、その一瞬のためにー」というコピーには、100m という一瞬の輝きに魅せられ、人生を懸ける主人公 2 人の狂気と情熱を窺うことができる。
●松坂桃李
原作を読んだ時に、登場人物の呼吸や、風を切っていく音、足が地面について駆けていく音、汗、体温を感じました。初めての経験でした。なにより、選手一人一人の葛藤や、繊細な心の機微に揺さぶられ、ページを捲る手が止まりませんでした。そんな「ひゃくえむ。」のアニメーション映画に参加できることを、光栄に思うと同時に、とてつもなくプレッシャーも感じました。染谷くんとの共演は 14 年ぶりとなりますが、とても嬉しかったです。染谷くんが演じた小宮は、まさに小宮でした。原作から感じた音や汗、体温がそのまま伝わる作品になっていることを願います。是非楽しみにしていてください。
●染谷将太
魚豊先生の原作を読んだとき、聞こえないはずの 100m 走を走る音が聞こえてくるような、自分が風を切っているような躍動感を感じました。それをアニメーションに落とし込んだら、絶対面白い作品になるだろうなと心惹かれました。小宮には気持ちが先走って限界がどこだか分からなくなってしまうような人間味があり、僕自身にも響くところがあります。観る方の息も思わず上がってもらえるように大切に演じました。
9 月 19 日(金)全国の劇場で、トップスピードでスクリーンを駆け抜けていく、これまでにない興奮をぜひ味わっていただきたい。
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『ひゃくえむ。』2025 年 9 月 19 日(金)全国公開
©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会
