昨年の大ヒットが記憶に新しい『オオカミの家』監督デュオ《レオン&コシーニャ》の待望の最新作で、第 77 回カンヌ国際映画祭監督週間に正式出品された『ハイパーボリア人』が 2025 年 2 月 8 日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国の劇場にて順次公開。
『オオカミの家』監督デュオ《レオン&コシーニャ》の長編 2 作目は、ギリシア神話や H.P.ラヴクラフトらの創作による「クトゥルフ神話」に登場する架空の民族“ハイパーボリア人”をタイトルに据え、実写、影絵、アニメ、人形、16 mmフィルム、ビデオ、デジタル......と最初から最後まで何が飛び出すかわからない“闇鍋”映画だ。実在した親ナチ文化人ミゲル・セラーノや政治家ハイメ・グスマンが登場し、チリの現代史やナチス・ドイツをモチーフにする一方、主演俳優のアントーニア・ギーセンや、監督のレオン&コシーニャが実名で登場することで、現実と虚構、過去と現在の境界を巧妙に見失わせる。
監督の一人ホアキン・コシーニャは、主演俳優や自身が実名で出演したことについて、「コロナ禍の最中につくったオンライン演劇に、アントーニア・ギーセンと共に監督である我々も実名で出演した。自分たちが話している映像に謎のウイルスが入り込んできて、映像が歪んだり、会話が予期せぬ方向に流れていったりするもので、それが面白かったので、本作でもその構造を活かし、また彼女に自身として出てもらうことが良いのではないかと考えた」と語っている。
また本作に登場する数々の人形や、物語の核心に関わる大きな頭は、監督であるレオン&コシーニャが撮影の数週間前から開いていたワークショップで参加者と共に作られたもの。この成果物について監督は「綿密にスケジュールを組んで用意周到に臨んだわけではなく、まずルールや仕組みを私たちがつくり、参加した様々な人たちと私たちとの共同作業の中から生まれていった作品」と語る。
解禁された予告編は、冒頭『オオカミの家』の映像から、荘厳な鐘の音とともに『ハイパーボリア人』の映像に切り替わってスタート。主演のアントーニア・ギーセンが映画のあらましを話していると、画面にノイズがかかり、“闇鍋”の“具材”が明らかになっていく...。後半では「その昔 地球はハイパーボリア人が支配していた」や「この洞窟にヒトラーがいる」などと不穏なセリフが、不気味な人形やアニメーションとともに聞こえ、キービジュアルにも使われている「この人たち どうかしてる」という言葉が混沌としたこの映画の世界観を象徴する。予告編と同時に『ハイパーボリア人』と、同時上映の短編『名前のノート』の場面写真、そして制作の様子が垣間見れるメイキング写真も一挙解禁となった。
『ハイパーボリア人』は 2025 年 2 月 8 日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。オリジナルステッカー付前売り券が1,600 円(税込)で、シアター・イメージフォーラム、メイジャー・ネット通販にて発売中。
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© Leon & Cociña Films, Globo Rojo Films
2月8日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
配給:ザジフィルムズ