第72回サン・セバスチャン国際映画祭の新人監督部門に最年少で選出、「奥深い日本の暮らしを描いている」と賛され、アジア最大規模の映画祭、第28回釜山国際映画祭の A Window on Asian Cinema部門招待作品としてアジアプレミアを遂げた本作。今、最も映画館で観て欲しい本作のメガホンをとったのは、若手クリエーターの台頭・村瀬大智監督。本作が長編商業デビュー作品となります。
監督は来年4月の公開を受けて、「『霧の淵』は川上村で川上村の皆さんと作った大事な映画です。2020年から川上村で長い時間を過ごさせてもらい、撮影も沢山の村民の方々にご協力やご出演いただきました。過去、現在、未来と、フレームの外へ伸びてゆく川上村での時間を体感していただけたら嬉しいです。」とコメントを寄せています。
本作の主演を務めるのは、オーディションで抜擢された奈良県出身の新人俳優・三宅朱莉。老舗旅館を営む家に生まれた主人公・イヒカ役を演じ、子供から大人への揺れ動く佇まいを瑞々しく表現、映画の中で存在感を放っています。三宅は映画初出演/主演について「いざ現場入りしてみると、監督さんやスタッフさん、共演者の方々が私のことをイヒカとして接してくれて、イヒカとして生活する事で、とても自然体で撮影に臨むことができました。」と撮影現場の雰囲気の温かさが伝わるコメントを寄せています。またイヒカの母・咲を演じるのは、『喜劇 愛妻物語』、『滑走路』(20)でキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞ほか多くの映画賞を受賞し、近作に『沈黙の艦隊』、『唄う六人の女』(23)等に出演する実力派俳優・水川あさみ。別居中の旦那の実家の旅館を切り盛りするという複雑な状況の中、娘の成長を見守る母親を真っすぐに演じています。水川は「東京で暮らすわたしには全てが贅沢で素晴らしい経験でした。それぞれ登場人物の想いや葛藤はもちろんですが、雰囲気や匂い、そんなものまで感じてもらえたら嬉しいです。」とコメントを寄せています。
そして、イヒカの父・良治役を演じるのは、『母性』(22)、『ケイコ 目を澄ませて』(22)などの話題作に多数出演する映画界に欠かせない俳優・三浦誠己。更に、イヒカの祖父・シゲ役を演じるのは、TBSドラマ「水戸黄門」シリーズ、ANBドラマ「暴れん坊将軍」といった人気ドラマシリーズをはじめ、数々のVシネマの名作に出演する名優・堀田眞三が出演。三浦は「この映画は村瀬監督のもと、素晴らしいチームの力と奈良県川上村の方々の協力によって「育てられた」映画だと思っています。素晴らしい脚本が、撮影現場の様々なアンサンブルによって超越していく瞬間がありました。是非、映画館で「風の音」「森の匂い」を感じて下さい。」とコメントを寄せ、堀田も「何よりの喜びは 皆々さんに 凄ーく良くして頂け心豊かな毎日を過ごさせていただいた事です。」と撮影現場で育まれた豊かな時間についてコメントを寄せています。
どこか懐かしく、誰しもがある故郷を思い出させてくれるティザーチラシビジュアルが解禁!!
この度、解禁となったティザーチラシビジュアルは、娘と母の二度と戻らない、その一瞬の時間が切り取られ、また裏面では、どこか懐かしく、親しみのある目線で撮影されたシーンを掲載。
誰しもが持つ「家族の物語」が感じられるデザインに仕上がっています。
実際にある老舗旅館を舞台に、今、この時代だからこそ残したい“時間”が静かに美しく映し出されていく本作にご期待ください。
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配給:ナカチカピクチャーズ
©2023“霧の淵”Nara International Film Festiva