彼女が自ら手放すしかなかった幸せな日常―“市子”の人物像に迫るアザービジュアル6種公開

彼女が自ら手放すしかなかった幸せな日常―“市子”の人物像に迫るアザービジュアル6種公開1
彼女が自ら手放すしかなかった幸せな日常―“市子”の人物像に迫るアザービジュアル6種公開2

杉咲 花主演最新作『市子』が 12 月 8 日(金)より全国公開。

今回解禁されたアザービジュアルには、市子(杉咲花)が無防備な笑顔で振り向く姿や、恋人の長谷川(若葉竜也)と二人で笑いながら歩く、何気ない日常が切り取られている。切なくも悲しい宿命を背負って生きてきた市子にも、確かに幸せな時間があったことを感じさせるカットだ。さらに、その写真に載せられた市子や長谷川の劇中の言葉は、それぞれの瞬間の彼女の心情を捉え、ビジュアルをより一層エモーショナルなものへと引き上げている。
笑いながら振り返る市子を写したフォーカスのあっていない1枚は、恋人・長谷川を演じる若葉竜也が、劇中で実際に、市子を演じる杉咲花にカメラを向け、シャッターを切ったもの。
長谷川を演じた若葉とのシーンについて杉咲も「若葉さんが演じる長谷川の前に立っているだけで、不安が一気に払拭されて、この人に見つめられる世界に存在できていることを心の底から幸福に感じたんです。」と市子として幸せな時間を過ごしたことを明かしている。
一方で、空をまっすぐに見上げ、市子の生命力を感じさせる表情や、暑い夏の日の汗をぬぐう姿など、市子の底知れなさを窺わせるビジュアルも。部屋の隅で座る市子、長谷川と暮らす部屋の窓から外を見ている市子の背中のカットなども含めたこれら4枚は、彼女が何を想って生きてきたのか、どんな半生を送ってきたのか、観る者の想像を越えた孤独や空虚さを伝えている。
メガホンをとった戸田彬弘監督は、「隣にいる人のことを簡単に分かったつもりになってはいけない」ということを、本作のテーマのひとつとして掲げている。今回解禁されたアザービジュアルでも、市子のことは決してわかり得ないが、それでも、様々な角度から見える市子の人物像が、このアザービジュアルを通して浮かび上がってくる。

鑑賞後「ずっと市子のことを考えてしまう」「彼女のことが忘れられない」という声が寄せられているように、誰も本当の姿を知らない、一方で確かにそこに存在する“市子”だからこそ、彼女について考えずにはいられない。戸田監督が「観客が市子のことをどう受け止めてくれるかが大事」と語ってもいるが、ぜひスクリーンで“市子”を確かめてほしい。

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製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ ©2023 映画「市子」製作委員会

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最終更新日
2023-11-17 17:00:00
提供
映画の時間編集部

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