鈴村健一(シン・アスカ役)が振り返るオーディションやアフレコの思い出!『ガンダムSEED スペシャルエディション』

鈴村健一(シン・アスカ役)が振り返るオーディションやアフレコの思い出!『ガンダムSEED スペシャルエディション』

「ガンダム SEED シリーズ」最新作の『機動戦士ガンダム SEED FREEDOM』が2024年 1 月 26 日(金)より全国ロードショーすることを記念し、 TV シリーズ『機動戦士ガンダム SEED』&『機動戦士ガンダム SEED DESTINY』の特別総集編である「スペシャルエディション HD リマスター」が 11 月 30 日(木)まで全国 50 館以上の劇場で各 2 週間ずつ上映中。

この度、「SEED DESTINY スペシャルエディション HD リマスター」連続上映を記念して、10 月 11 日(水)に舞台挨拶を実施。満席の会場は、これまで SEED シリーズを観ている多くのファンたちに埋め尽くされ、MC の呼び込みをきっかけに「シン・アスカ、コアスプレンダー行きます!」の台詞と共に、鈴村健一が登壇すると、大きな歓声が沸き上がり、イベントがスタート。

その後『機動戦士ガンダム SEED DESTINY』が放送開始したのが、2004 年 10 月 9 日、19 年前になります。今の鈴村さんから見て、シン・アスカという少年はどう映りましたか?と質問されると
「そんなに前ですか。めちゃくちゃ覚えています。実は前作『SEED』のオーディションを受けていて、見事に落ちて悲しかったのを覚えています。『SEED』が大ヒットしたので余計に。その後、福田監督から直電があり、「シンでぜひ参加してもらいたい」と連絡をいただき、めちゃくちゃ嬉しかったです!シンを演じる以前には、『GEAR 戦士電童』のスバルという役でご一緒していて、そのご縁を大事にしてくれて自分がやってきた仕事を見てくれていたと思ったら嬉しかったです。『DESTINY』が20代最後の仕事になり、声優を10年くらいやってきた中で、初めて仕事をしているという実感、認めてもらえたという嬉しさがありました。
シンは(劇中で)とても苦戦していたけれど、頑張っているのに、いつも怒られるし誰も誉めてくれなかった。自分自身も頑張っていたのですが、誰も誉めてくれなくて(笑)、まさにシンとシンクロしていました。楽しいというより、シンと同じ辛さがあって、いま振り返っても、人生で最も長い1年だったと思います。」と、当時を振り返りました。」

また、8 月に実施した『ガンダム SEED スペシャルエディション HD リマスター』の前夜祭舞台挨拶時には、キラ・ヤマト役の保志総一朗さんが登壇し、『SEED』のアフレコ現場は「戦場のようだった」「誰が生き残るかヒヤヒヤしていた」と仰っていたのですが、『SEED DESTINY』のアフレコ現場はどのような感じだったのでしょうか?と質問されると、「『DESTINY』のほうはとにかくストイックで、ギリギリまで追い込んで収録していたと思います。戦場という感じに比べると、こちらは冷戦...静かに淡々と、探り合っているような現場でした。とにかく緊張感が凄くて。僕は、普段すごくおしゃべりなほうですが、当時の現場はあまりしゃべらなくて、集中しないとついていけないような、そんな現場でした。
また、演じるにあたり、真っすぐ過ぎてもいけない、“癖をつけてほしい”という福田監督からのリクエストに対して『自分の個性とは何か?』と、20代の最後に自分を見つめ直す現場でした。ただアフレコの時に面白い話があって、保志さんの頭に蜘蛛の巣が張っていたことがありまして。天井から保志さんの頭に何かがつながっていて、見てみたらツンツン頭の保志さんの髪に、蜘蛛の巣が張っていたんですよ。それが印象的な思い出ですね(笑)」と語り会場からは笑いの声が。

そして、鈴村さんが個人的に好きなシーンや、好きなセリフを教えていただけますか?と聞かれると「第34話の『悪夢』ですね。シンがキラ・ヤマトを討つ話です。シンにとってキラを撃墜ことは悲願なのに、タイトルが『悪夢』って...。『歓喜』でしょ!(笑) いつも怒られているアスラン目線からの“悪夢”なんですよね。めちゃくちゃ頑張ったのに!子どもっぽいままのシンが、努力して、成し遂げるという、彼の人生の中で大きなポイントであり、ピークだったと思います。」と答え、『水星の魔女』でガンダムを観始めた、という若い世代に向けて『DESTINY』のここをぜひ観てほしい、というポイントを教えてください。という問いには、『SEED』は、まさに『水星の魔女』のようなブームで、女性も多く観て下さった作品でした。『DESTINY』の見どころは、『SEED』より群像劇っぽかったり、政治的な部分など人間関係がより楽しめるような作品です。難しい作品に思われることもありますが、当時から志のある作品だったと思います。」とコメント。
そして、いよいよ待望のシリーズ最新作『機動戦士ガンダム SEED FREEDOM』の話題に。劇場版の制作決定を聞いたときの率直な感想を 教えていただけますか?という問いに「劇場版をやるということは、約20年前に聞いていました(笑)。おおお!からの20年でした(笑) 今回、制作決定を聞いた時は......、正直な話、本当にやるの?という気持ちでビックリしました!そして、本当にやると連絡が来た時、いよいよだなと思いながら楽しみでした。20年前の作品にもう1回関われることはそうありませんし、奇跡のようなこと。作品のポテンシャルも保たれていないと成立しない。これはお祭りだな!と感じました。」と、期待を込める。

また、アフレコを終え、久しぶりに、シンを演じた心境については、「なんとか終わりました。なので、全部知っています(笑)ここで言うと、明日から生きていけないので中身は絶対話しません。(笑)ただ、おおっ!となります!高まります!公開まで待っている期間が大事で、楽しいですよね。劇場版らしい作品になっていると思いますし、劇場で見る意味や、カタルシスがある作品に仕上がっています。」と、多くを語れない複雑な心境の中で最新作についてコメントした。

最後に、ファンに向けてのメッセージがあり、本舞台挨拶は幕を下ろした「本当にすごい作品です。これだけの方々が 20 年経っても来てくれたのが証拠です。新作も、みんなで一丸となって収録を終えているので、皆さんの期待に応えられる作品になっていると思います。その前に、ぜひ予習として『DESTINY』も楽しんでいただけると嬉しいです。」

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©創通・サンライズ

最終更新日
2023-10-12 10:00:00
提供
映画の時間編集部

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