社会現象となった奇跡の映画が22年の時を経て甦る!『アメリ デジタルリマスター版』11月17日(金)公開決定、ビジュアル解禁

社会現象となった奇跡の映画が22年の時を経て甦る!『アメリ デジタルリマスター版』11月17日(金)公開決定、ビジュアル解禁

アルバトロス・フィルム配給『アメリ デジタルリマスター版』が11月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ユーロスペースほかにて全国順次公開。

観る人みんなが幸せになる!
2000年代初め、歴史を次々に塗り替え、社会現象となった奇跡の映画!

フランスでは公開直後から「観る人みんなが幸せな気持ちになれる」と口コミが広がり、当時のシラク大統領やジョスパン首相も観賞した『アメリ』。それまで『デリカテッセン』(91)『ロスト・チャイルド』(95)『エイリアン4』(97)とアーティスティックでダークな世界を得意としたジャン=ピエール・ジュネ監督が、「人々を幸せにする映画を撮りたい」と方向転換。自分が好きなものと幸せの種を埋め込んだのが、パリの下町、モンパルナスを舞台にしたロマンチックコメディ『アメリ』だった。幸せの種は世界中で芽吹き、各地でロングラン・ヒットを連発。2002年には映画界最高峰の祭典アカデミー賞(R)で外国語映画賞、美術賞など5部門にノミネートされたのだった。

日本公開は2001年11月17日。女性ファッション誌やカルチャー誌がおしゃれでかわいい『アメリ』を大々的に誌面で紹介し、庶民的なパリの風景に旅行好きも目をつけ、もちろんジュネファンも最新作に期待してと、公開前から興奮は高まる一方。そして、公開当日。日本での上映館は今はなきミニシアター「渋谷シネマライズ」1館限定で、『アメリ』を待ち焦がれていた人々が朝からスペイン坂の上から井の頭通りまで並び、「観たいのに観られない!」と悲鳴があがった。騒ぎを聞きつけたテレビのワイドショーや男性週刊誌も『アメリ』現象を追いかけて、『アメリ』は社会現象と化していった。その後、北は北海道の旭川、南は沖縄・那覇まで47都道府県、全160館の映画館で上映(再上映含む)されるなど、ミニシアター系映画としては異例の拡大公開を記録したのだった。

同時に、赤と緑を基調にしたポップなインテリアや、オドレイ・トトゥが着こなすレトロなファッションに恋したファンに向けて、ムックやノベライズ、レシピ集、ヤン・ティルセンが手掛けた劇中音楽の楽譜集など関連書籍が続々と出版された。アメリのベッドサイドに置かれるミヒャエル・ゾーヴァの豚さんランプは高値で取引され、アメリの世界を3Dで体験したいファンのために聖地巡礼ツアーが企画されるなど、『アメリ』はY2Kの日本で憧れの的になり、社会現象は加熱する一方だった。

ジュネ監督監修のもとデジタルリマスターされた鮮やかで懐かしいパリの風景
一部劇場では当時の35ミリフィルムでの上映も!

ショートボブにクリンとした瞳。口角をクニュッと丸めてほくそ笑むなど、いたずら好きなアメリを表情豊かに演じたのは、当時、映画デビューしたばかりのオドレイ・トトゥだ。ジュネ監督は脚本段階で別の俳優を主演に想定していたが、スケジュールの都合で断念。新たにキャスティングを始めたところ、『エステサロン/ヴィ-ナス・ビューティー』(99)のポスターでトトゥを発見し、即採用となったという。トトゥはキュートな笑顔と確かな演技力が相まって本作で大ブレイク。来日時にはとぼけたコメントで取材陣を笑わせるなど、アメリのような無邪気さで幸せを振りまき、彼女のいない『アメリ』は想像できないほどのはまり役と絶賛された。
 あれから20年以上経ち、名作『アメリ』がジュネ監督監修でデジタルリマスター化された。色彩は鮮やかに、CG処理も最新技術できめ細やかになってスクリーンに再登場する。渋谷ユーロスペースでは公開時と同じ35mmフィルムでの上映もあり、ジュネ監督は新旧を見比べるお楽しみを用意してくれた。
 カフェでのんびりと噂話を楽しみ、キヨスクで毎朝、新聞を買うのが当たり前だったあの頃。スマホもSNSもない、人々がのほほんと暮らすパリの下町をのぞいてみよう。何度観てもアメリのおせっかいにニヤニヤ、ロマンチックな隠れんぼに心がほっこり。時が変わっても色褪せない魅力をスクリーンで楽しもう。

「幸せになる」ポスタービジュアルふたたび!!
『アメリ』を愛する著名人たちからのコメントも公開

この度解禁されたポスタービジュアルはかつてのポスターデザインを踏襲したもの。ミヒャエル・ゾーヴァのシュールな絵画が飾られた真っ赤な壁紙の部屋のベッドでアメリがアルバムを眺めるシーンを切り取り「幸せになる」というシンプルで潔いキャッチコピーが添えられており、温かな感情が込み上げてくるデザインだ。
公開に合わせて『アメリ』を愛する各界の著名人たちからも応援コメントが届いた。音楽家の青葉市子は「夢中でいれば、世界がちゃんと運んでくれる、そんな魔法が詰まった映画」と絶賛し、俳優・アーティストの美波は「あの頃の自分に、あの頃のアメリに、もう一度出会える。その出会いは自分の価値観と可能性を大きく変えてくれた。」と本作との出会いを振り返った。ほか、有賀薫、小谷実由、COFFEE BOY、原田ちあき、福田里香、真舘晴子、安本彩花、やまもとりえがそれぞれ思い入れが感じられるコメントを寄せている。

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最終更新日
2023-09-15 11:00:00
提供
映画の時間編集部

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