大人も泣けるアニメとして300万人の心を動かし、現在のアニメブームの礎となった「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などアニメファンだけでなくアニメに馴染みのない人たちの心も掴む脚本家であり、監督デビュー作となった『さよならの朝に約束の花をかざろう』で国内外から高い評価を得た岡田麿里。2作目となる監督最新作で、数々のヒット作を手がけるスタジオMAPPA初のオリジナル劇場アニメーション作品となる『アリスとテレスのまぼろし工場』が、ワーナー・ブラザース映画とMAPPAの共同配給で、9月15日(金)から全国公開する。
中島みゆき初のアニメーション映画書き下ろし楽曲!主題歌が「心音(しんおん)」に決定!
主題歌を手掛けるのは、数々の名曲で人々の心を動かし続ける、日本が誇るシンガーソングライター中島みゆき。今回が初めてのアニメ―ション映画への楽曲提供となる。主題歌のタイトルは「心音(しんおん)」に決定した。
2022年の秋、自身の44作目となるオリジナルアルバム「世界が違ってみえる日」のCDジャケットの撮影をしている頃、中島みゆきの楽曲を普段から愛聴していた岡田から主題歌の依頼が届いたという。それを受けて中島が楽曲制作を決めるに至ったのは、岡田の台本だった。 中島は、「ゲームもアニメもさっぱりわからない中島に、御注文をくださるとは、なんでなの?と謎な気持ちで、届いた台本をおそるおそる読み始め、最後まで読み終わらないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。岡田麿里様は、中島の絶大なる「推し」です!」とそこに描かれていた物語に強く心動
かされ本作への参加を決意。「スタジオで初めて岡田麿里様にお目にかかった日は、ただもう中島は物陰から、じぃっとお姿を拝見するばかり。一瞬だけ駆け寄って「この台本、好きです!」と言うのが精一杯でした。まるで中学生の片想いレベルです。」といい、“推し”である岡田と本作へのあふれんばかりの思いを明かした。
願いが結実した岡田は、「『心音(しんおん)』が流れてきた瞬間、正面から、強い風がぶわっと吹いた気がしました。風にあおられて、緊張だけでなく、スタジオの景色がすべて吹っ飛んでいきました。そして、この物語の主人公である正宗と五実、睦実の姿が見えました。彼らはしんと冷たい世界の中で、腹の底から叫び、走っていました。 」と喜びを爆発させた。
中島みゆきの主題歌といえば、ドラマ「家なき子」で登場する犬の視線で楽曲を描かれた「空と君のあいだに」(1994)、企画書に記されていた普段光の当たらない人に光を当てた人間ドラマに対して書き下されたNHK「プロジェクトX〜挑戦者たち」(2000〜2005)の「地上の星」、近年のシニア層の人生をテーマに描かれた倉本聰脚本、帯ドラマ劇場「やすらぎの郷」(2017)、「やすらぎの刻〜道」(2019〜2020)の主題歌「慕情」「進化樹」「離郷の歌」など、どれも作品に寄り添った名作揃いである。
『アリスとテレスのまぼろし工場』は、突然起こった製鉄所の爆発事故により全ての出口を失い、時まで止まってしまった町が舞台。いつか元に戻れるように住民たちは<変化を禁じられた>生活しているが、そんな中、鬱屈した日々を過ごす中学三年生の主人公・正宗は、謎めいた同級生の睦実に導かれ、喋ることのできない、野生の狼のような少女の存在を知ることになる。やがて、この二人の少女と正宗との出会いによって生まれた、日常に飽きた少年少女たちの、止められない<恋する衝動>が世界を壊し始めるーーという岡田麿里によるオリジナルストーリー。この物語を中島みゆきの主題歌「心音(しんおん)」がどのように彩っているのか、主題歌の公開が待ちきれない。
『アリスとテレスのまぼろし工場』は、9月15日(金)全国公開される。
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『アリスとテレスのまぼろし工場』9月15日(金)全国公開
(c)新見伏製鐵保存会 配給:ワーナー・ブラザース映画 MAPPA