映画とは何か。つまりスコリモフスキとは何者か。主人公EOの瞳に映るものとは―『EO イーオー』新場面写真&キャストコメント解禁

映画とは何か。つまりスコリモフスキとは何者か。主人公EOの瞳に映るものとは―『EO イーオー』新場面写真&キャストコメント解禁1
映画とは何か。つまりスコリモフスキとは何者か。主人公EOの瞳に映るものとは―『EO イーオー』新場面写真&キャストコメント解禁2

イエジー・スコリモフスキ監督・脚本による7年ぶりとなる最新作『EO イーオー』を、5月5日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開致します。この度、著名人トコメントが解禁。

イエジー・スコリモフスキ監督7年ぶりとなる最新作にして、キャリア初となるアカデミー賞国際長編映画賞ノミネート作品。ロベール・ブレッソンの『バルタザールどこへ行く』に着想を得た本作の主人公は、”EO(イーオー)”という名のロバ。サーカス団から連れ出され、ポーランドからイタリアへと予期せぬ放浪の旅に出ることになる。プレミア上映となった第75回カンヌ国際映画祭では審査員賞・作曲賞2部門を受賞、全米映画批評家協会賞では外国語映画賞/撮影賞の2部門を受賞し、NewYork Timesでは2022年のNo.1ムービーに選出された。カンヌを皮切りに上映の旅に乗り出した本作は、「この勇敢なロバに賛辞を贈らないわけにはいかない」(シドニー・モーニング・ヘラルド)、「素晴らしい普遍性と同時に、異なる文化へのアピール力を備えている」(FLICKS)と、絶賛を浴びながら世界各国を回り続けている。

◆太郎丸(ロバ旅行家)
ロバは昔から「愚か者」の象徴として物語に登場してきた。この映画は、むしろ人間の身勝手で利己的な振る舞いを、繊細で賢いロバの目を通じて描く。印象的なのは、ロバの漆黒の瞳に浮かぶ表情。ロバの眼差しは、人間の言葉よりもはるかに雄弁だ。

◆寺尾紗穂(音楽家/文筆家)
人間が動物愛護の道をゆくときに
忘れてならないのは
動物の本当の気持ちは
動物にしかわからないということだ。
それは動物に限らない。
私たちが他者の幸不幸を断定する権利はないと忘れた時
ねじれた悲劇が始まるのだ。

◆濱口竜介(映画監督)
もう彼だけになってしまった。その人自身を映画と思える人は。崇高と俗悪がかつてなく接近する最新作はまた一つ映画の領野を広げ、相変わらず陳腐な問いを与える。映画とは何か。つまりスコリモフスキとは何者か。

◆渡辺真起子(俳優)
ロバのEOの旅。それだけなのだけれど、誰からも忘れられてしまいそうなロバが人間の暮らしの断片を繋いでいく。流転していく中で、思い出す温もりは「EO」にとってなんだったんだろう。「EO」が出会う人間達もまた旅の途中なのだと思う。人間達の暮らしはどこへ向かっていくのだろうか。まずは「EO」が辿り着く先はどこなのか、劇場で見届けていただくしかない。

◆いしいしんじ(作家)
澄みきったロバの瞳は、この世界の歪みを正確にうつしだす。あまりの、その歪みかたに、見ている僕たちは胸を詰まらせ、自分たちの世界を叩き壊したくなる。ロバはなにもいわない。ただ黙々と食み、澄みきった瞳のまま、黙々と歩み去る。

◆田頭真理子(写真家/尾道ロバ牧場運営)
なんて愛おしいEO!ロバって人間のこと、見透かしてるんじゃないかなと思うことがよくあります。映画の中にもそういうシーンが垣間見れ、制作に携わった方々のロバ愛を感じることができます。映像も素晴らしい!とても独特な世界観が印象に残ります。必見です!!!

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最終更新日
2023-04-14 14:00:00
提供
映画の時間編集部

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