『ハムナプトラ』よりハードな撮影!?ブレンダンが272キロの巨体に変貌『ザ・ホエール』メイキング映像解禁

『ハムナプトラ』よりハードな撮影!?ブレンダンが272キロの巨体に変貌『ザ・ホエール』メイキング映像解禁

A24 製作・配給、ダーレン・アロノフスキー監督の最新作、ブレンダン・フレイザー主演『ザ・ホエール』が4月7日(金)、TOHO シネマズ シャンテほか全国公開。ブレンダン・フレイザーの驚異の変貌!272 キロの男になるまで―ハードな撮影を振り返るメイキング映像解禁。

本作で衝撃的な大変貌を遂げたブレンダン・フレイザーが特殊メイクで変身する様子を捕らえた映像が解禁!!映像ではブレンダンがスタッフ二人の手によって次第に肉付きのよいチャーリーに変貌していく様子がタイムラプスで切り取られる。メイクの途中に寝落ちしてしまうブレンダンの姿もしっかり収められているが、なんとこのメイクにかかった時間は4時間超。撮影期間はおよそ40日間に及び、毎回スタジオに早入りし4時間かけてチャーリーになるための特殊メイクを施し余命幾許もなく身を削るような役を演じるという肉体的にも精神的にもハードな撮影を行っていた。

体重272キロのチャーリーの姿は、人間として精神の極限状態であること、命を脅かすほど深刻な状態であることが伝わらなくてはいけないと考えていたアロノフスキー監督。しかし、顔を分厚いメーキャップで覆いすぎて、様々な感情を示す表情が見えづらくなることは絶対に避けなくてはならないと考えていたアロノフスキーは、『ファウンテン 永遠につづく愛』『ノア 約束の舟』『マザー!』でも度々タッグを組み、絶大な信頼を寄せるプロセティック・メーキャップ(特殊メイク)アーティストのエイドリアン・モロットに相談することに。そしてモロットは本作のために史上初の100%デジタル技術による特殊メイクを開発。役柄の身体と彼を演じるフレイザーとの境目が分からないようにし、さらにブレンダンが顔の筋肉を自由に動かせるようにするために、3Dモデリングを使ってデジタル・スカルプチャーを作成。その後、クレイを使ったスカルプチャー作りを省いて、すぐに3Dプリントを行った。すべての特殊メイクをデジタル技術で作りだす方法は今回が長編映画初の試みとなり、見事、本年度アカデミー賞<メイクアップ&ヘアスタイリング賞>へのノミネートへと繋がった。

またボディも同様にデジタル技術で制作が行われた。ファットスーツは5人がかりで着脱せねばならないほどの重みがあり、ブレンダンは「あれを着た状態で動けるようになるまで、徹底的なトレーニングを行った。そんなところに筋肉があったのか、と思うような筋肉がたくさん鍛えられたよ。肉体的には今まで演じてきた役の中でダントツでハードだった。若い頃、砂漠の中で走り回ったことなんて、これに比べればなんてことないよ!(笑)」と振り返る。スーツの中にはF1ドライバーのクールスーツに使われているような冷却システムも内蔵されていたが、暑いことには変わりはなかった。しかし最終的には、スーツを脱いだ際にバランスを失い、眩暈を覚えるほど体に馴染むようになっていたというエピソードも。

先日トーク番組に出演した際「『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』の撮影で死にかけたことがある」と暴露していたブレンダンだが、その撮影よりもハードだったと語る本作でいかに過酷な撮影に挑んでいたかが伺える。まもなく発表が控えるアカデミー賞授賞式を前に、SAGアワード(全米映画俳優組合賞)の主演男優賞を受賞し勢いに乗っているブレンダン。心理的にも物理的にも負荷を抱えながら、この役柄に全身全霊を懸けた渾身の演技は、最終的にどんな評価が下されるのか―?華麗なる大逆転が期待されるブレンダンの受賞に乞うご期待。

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最終更新日
2023-03-09 18:00:00
提供
映画の時間編集部

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