フランスの名匠フランソワ・オゾン監督作『すべてうまくいきますように』が、2 月 3 日(金)より全国公開。
デビューから 42 年。アイドルから国民的俳優となったソフィー・マルソーの演技に注目!
2 月 3 日より公開予定のフランソワ・オゾン監督最新作『すべてうまくいきますように』で主演を務めたソフィー・マルソー。彼女が 80 年代の日本でトップアイドル級の人気があったのはご存知だろうか。80年代当時は、ソフィー・マルソーだけでなく、テイタム・オニール、ブルック・シールズ、フィービー・ケイツなど、海外タレントが日本では大人気だった。
ここで少し歴史を振り返ろう。テイタム・オニールは『ペーパー・ムーン』で史上最年少でアカデミー賞R助演女優賞受賞し、『がんばれ!ベアーズ』の女子ピッチャー役で日本で人気が爆発。その後、人気テニスプレイヤーのジョン・マッケンローとの結婚・離婚など、数々のゴシップで話題となった。ブルック・シールズは『青い珊瑚礁』と『エンドレス・ラブ』のヒットで一躍スターに。日本でも化粧品の CM にも起用されるなど、当時抜群の人気を誇っていた。フィービー・ケイツは『初体験/リッジモント・ハイ』への出演で人気を博し、『グレムリン』(84)などの話題作にも恵まれた。日本では某英語教材にオーソン・ウェルズと共に出演し、カルト的な人気も誇っている。
そしてソフィー・マルソーは、何と言っても『ラ・ブーム』と『ラ・ブーム 2』によって日本で人気が爆発。その後、『ブレイブハート』や、「007」シリーズ『ワールド・イズ・ノット・イナフ』などのハリウッド大作にも出演。現在に至るまで、精力的に俳優活動を続けている。ちなみにソフィー・マルソーは芸名で、「パントマイムの神様」マルセル・マルソーからとった言われている。
これらの俳優は当時の映画雑誌の表紙を飾った人ばかりだ。とりわけ 2022 年は、「永遠女優〜甦る青春のアイドルたち」と銘打ち、ソフィー・マルソーらの過去作の特集上映が行われたり、12 月 23 日より『ラ・ブーム』と『ラ・ブーム 2』 の 40 周年記念デジタル・リマスター版上映が予定されていたりと、今、80 年代アイドル映画が熱いと言えるだろう!1980 年のデビューから 42 年。世界中のメディアから”理想的エイジング”と評されるソフィー・マルソーに注目して、『ラ・ブーム』と『すべてうまくいきますように』の演技を比較しながら鑑賞してみてはいかがだろうか。
----------------------------
© 2020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION – SCOPE PICTURES