結ばれなかった女性二人の愛のデュエットシーン『ファイブ・デビルズ』本編映像&新場面写真解禁

結ばれなかった女性二人の愛のデュエットシーン『ファイブ・デビルズ』本編映像&新場面写真解禁

『パリ 13 区』(ジャック・オディアール監督作)の脚本を手がけるなど、フランスで最も注目される新鋭レア・ミシウス監督最新作を『ファイブ・デビルズ』11 月 18 日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほかにて全国公開。
嗅覚に不思議な力をもつ少女はこっそり母の香りを集めている。そんな彼女の前に突然、謎の叔母が現れたことをきっかけに彼女のさらなる香りの能力が目覚め、自分が生まれる前の、母と叔母の封じられた記憶にタイムリープしていく。やがてそれは、家族の運命を変える予期せぬ結末へと向かっていく──。

LGBTQ+の映画に贈られるクィア・パルム選出
秘めたる愛に心を燃やす女性二人が熱唱

カンヌ国際映画祭で、LGBTQ+がテーマの映画に授与されるクィア・パルム。過去にはセリーヌ・シアマ監督『燃ゆる女の肖像』、トッド・ヘインズ監督『キャロル』、グザヴィエ・ドラン監督『わたしはロランス』など、話題作が次々に受賞しているが、女性同士の激しい愛と連帯を力強く描いた本作も今年のクィア・パルムに選出され、注目を集めている。
この度、解禁された本編映像では、そんな内に秘めた燃えたぎる愛があらわになるカラオケでのワンシーンが切り取られている。娘のヴィッキーが見守る中、ジュリアの手を引いてステージに上がった母・ジョアンヌ。切ない片思いの気持ちを情熱的に歌ったバラード曲「愛のかげり」を静かに歌い始める。するとジュリアはマイクを持つジョアンヌの手を握りしめ、2 人は見つめ合いながら「一緒にいればすべてうまくいく」と熱唱。彼女たちが歌い上げるその歌詞には一体どんな意味が込められているのだろうか。その様子を遠くで見つめる父・ジミーの顔には戸惑いの表情が浮かび上がる。長年秘密にしてきたジョアンヌとジュリア、2 人の気持ちが爆発する物語の中でも非常に重要なシーンである。

「内側から煮え立つような生命力が滲み出る」
アデル・エグザルコプロスの存在感を監督が絶賛!

「アデル、ブルーは熱い色」で主人公を演じ、世界を魅了したアデル・エグザルコプロス。レア・ミシウス監督は彼女について「ジョアンヌ役にアデルが思い浮かんだ時、面白いことに、彼女は私が考えるジョアンヌとはむしろ正反対のキャラクターでした。物語のはじめ、ジョアンヌは冷たい人間で、 内側は死んでいるも同然です。でも物語が進むうち、自分を守るために築いた壁にヒビが入り、彼女の生命力が現れてくる。アデルは冷たさとは真逆の人ですから、第二部でジョアンヌの生命力が爆発するまで、顔やジェスチャーを制御し、何も表現しないようにしなければなりませんでした。それでもアデルは、内側から煮え立つような生命力が滲み出るのです。」と、その存在感を絶賛する。新しく解禁された場面写真では、そんなアデル演じるジョアンヌが俯いて何かを考えている様子や新体操を披露する 10 年前の彼女の姿が切り取られている。

ジョアンヌを演じるアデル・エグザルコプロスにも注目の本作。「アデル、ブルーは熱い色」とは異なる表情を見せる彼女の演技をぜひ劇場で。

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『ファイブ・デビルズ』
11月18日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国公開
©2021 F Comme Film - Trois Brigands Productions - Le Pacte - Wild Bunch International -Auvergne-Rhône- Alpes Cinéma - Division

最終更新日
2022-11-11 19:00:00
提供
映画の時間編集部

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