ネオンきらめくクライム・シティにひっそりと佇む図書館。そこは殺し屋の女性図書館員たちが運営する数々の“本”が所蔵されている武器庫だった―!そんな奇想天外なアイデアを発端に、飛び交う銃弾、ほとばしる血しぶき、渦巻く硝煙の中に女たちの連帯と共闘を描いたアクション大作『ガンパウダー・ミルクシェイク』が、3月18日(金)より全国公開。
★武器は...パンダの形をした可愛いキャリーケースのみ!?
若き殺し屋サム(カレン・ギラン)が 3 人の屈強な男たちと対峙するのは、営業終了後の薄暗いボウリング場。サムはある理由で誘拐犯たちに身代金を届けに来たのだが、そこで殺し屋組織から送り込まれた男たちとバッタリ対面。死闘を繰り広げる羽目になる。
紫と赤の怪しいネオンの光にぼんやりと浮かび上がるのは、殺し屋 3 バカトリオ。サムは名の知れた凄腕アサシンだけに、3 バカの一人は電気がスパークする謎の武器を手に持ち、確実にサムを捕獲しようと意気込んで構えている。一方のサムが持っているものといえば、身代金が入ったパンダ型の可愛らしいキャリーケースのみ。3 人に挟まれてサムも絶体絶命...と思いきや、サムはその固くて可愛いキャリーケースを武器に、そしてときには盾にして、襲い掛かかるトリオを相手に互角以上のファイトを繰り広げる。
ナヴォット・パプシャド監督は当該シーンについて「ボウリング場での最初のアクションはマカロニ・ウエスタン調に始まり、次いでネオンがきらめく香港映画、特にジャッキー・チェン作品に影響されたスタイルになる」と解説するように、各国&各ジャンルのアクションスタイルを取り入れて、エキゾチックかつ独創的なアクションシーンをクリエイトした。
キャラクターそれぞれの表情をアップで捉えて、まずはマカロニ・ウエスタン映画でよく見られるバトル開始前の静寂を表現。背景に流れる音楽のテイストは、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネによる『続・夕陽のガンマン』のメインテーマにオマージュを捧げたかのようだ。
バトル開始と同時に、横スクロール(ドリーショット)の長回しで全体を捉えながらジャッキー・チェン作品さながらのスピーディーかつ CG に頼らない生身のアクションを展開。逆光効果によって人物をシルエットで表す映像センスも冴えている。あまりにも強いサムの姿に、誘拐犯のボスも「誰だ、あの女!」とビックリだ。果たしてこの勝負の行く末は?早くも続編制作が決定した痛快作『ガンパウダー・ミルクシェイク』を見逃さないでほしい。
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