“たとえ“が好きな<愛>(山田杏奈)
クラスに馴染まない、謎めいた<たとえ>(作間龍斗)
”たとえ“の秘密の恋人<美雪>(芋生悠)
女性から圧倒的な支持を得る芥川賞作家・綿矢りさが、高校生の思いつめた恋心、暴走する想いを描き、人間の根源的な愛を問う文芸少女のバイブルとなった小説「ひらいて」が、弱冠26歳・新進気鋭の若手監督・首藤凜による脚本・監督にて映画化決定。
学校でも優等生でビジュアルも良く人気者の「愛」。恐れを知らない彼女の熱い恋心は、彼の「恋人」にまで向けられ、物語は三角関係だけにとどまらない方向へと進んでいく・・・。エキセントリックでありながらも切実な純愛を描き、いかなる恋愛映画も及ばなかった境地に行き着く、青春映画の系譜を飛び越えた本作。この新感覚・乱反射する少女たちの切実で、熱く、ゆがんだ恋物語が2021年10月に劇場公開予定!
この度、山田杏奈演じる木村愛の歪んだ恋心を捉えた特報映像と主要キャスト3人のティザービジュアルを解禁。
特報映像では主人公・木村愛が、1年生の時からずっと好きだった片思いの相手・西村たとえに近づいて行く様子が捉えられる。授業中、彼の背中に熱い視線を送ったり、ノートや教科書の中にある“たとえ”の文字を指でなぞってしまうほどたとえへの気持ちが加速していく愛。しかしそんな愛はある日、彼に秘密の恋人・新藤美雪がいる事を知る。自分だけが彼の魅力を知っていると思っていた愛の恋心は暴走し始め、彼の恋人である美雪にまで近づき2人の関係を壊そうと企む。次第に2人との距離を縮めていく愛だったが、その関係は衝撃の展開へ。映像の最後には、愛をそっと抱き寄せるたとえの姿も。「私のものになってくれないなら、嫌いでいい」と訴える愛の片思いの行方は果たしてー。それぞれの心が揺れ動く、予想を超える三角関係に目が離せない。
また、解禁されたティザービジュアルでは、愛、たとえ、美雪それぞれが誰かを見つめるような哀愁漂う表情を浮かべている。
そして「“たとえ”が好きー。」、「彼には〈秘密の恋人〉がいたー。」、「すべて手に入れたかった。だから、彼の恋人に近づいたー。」と愛の中で変わりゆく心情を表すコピーが添えられ、複雑に絡み合う三角関係を予感させる。
彼の存在だけで胸が苦しくなる。彼のさりげないしぐさ、まなざしで心は完全に支配され、何気ない会話だけで生まれて初めての幸せを感じ、日常で彼のことを目で追いかけてしまう。彼の全てが欲しい。少女の止められない恋心は、「もう同じ様に人を愛することなんてできない」という境地にまで至り、狂うほどに恋をしたことがある人達の共感を呼ぶこと間違いなし!
©綿矢りさ・新潮社/「ひらいて」製作委員会