イスラエルから届いたユーモラスで心あたたまる大人の珠玉作『声優夫婦の甘くない生活』を2020年12月18日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
ソ連からイスラエルに移民してきたスター声優夫婦は、夢と希望を抱いて第2の人生をスタート。
しかし現実は厳しく、声優の仕事にありつけない2人がようやく手にしたのは、人には言えない闇仕事だった!?妻の秘密が発覚したことをきっかけに、長年気付かないふりをしてきたお互いの「本当の声」が噴出し始める。“洋画の吹き替え声優夫婦”というこれまでにない設定で〈人生の再スタート〉を描いた本作は、アキ・カウリスマキを思わせるクラシカルな映像でコミカルかつドラマティックに展開する。
溢れんばかりの映画愛に包まれた本作は、今年、生誕100周年を迎えたイタリアの名匠フェデリコ・フェリーニに最大のオマージュを捧げている。その理由について監督のエフゲニー・ルーマンは、大好きな映画制作者であることはもちろん、主人公の声優夫婦、そして監督自身も幼少期を過ごした当時のソ連圏て゛観ることのできた、数少ない外国映画の監督のひとりだったからだと語る。
名匠フェリーニ作品のビジュアルが30年の時を経て『声優夫婦の甘くない生活』版にリメイク!映画愛溢れる『ボイス・オブ・ムーン』版ビジュアル解禁!
1990年、『ボイス・オブ・ムーン』日本公開時のデザインをイメージしたこのビジュアル。月に見立てた黄色い映画フィルムのリールが印象的だ。『ボイス・オブ・ムーン』は、『ライフ・イズ・ビューティフル』で知られる人気俳優ロベルト・ベニーニが主演した、フェリーニ監督最後の長編映画。”月の声”を求める無垢な主人公と周囲の人々が繰り広げるお祭り騒ぎを、詩的でファンタジックな映像で綴った、まさにフェリーニの真骨頂といえる作品だ。『声優夫婦の甘くない生活』では、1990年、ちょうど新作として発表されたこの映画を、フェリーニを敬愛する主人公のウ゛ィクトルがイスラエルでも上映しようと奮闘する。
劇中では他にも、ダスティン・ホフマン主演『クレイマー、クレイマー』、マーロン・ブランド主演『波止場』など、往年のハリウッドの名作の数々が登場し、映画ファンをノスタルジックに楽しませてくれる。すべての映画ファンへ捧ぐ、ユーモラスであたたかい大人の珠玉作をぜひスクリーンでご鑑賞ください!