『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のパブロ・ラライン監督が贈る衝撃の最新作『エマ、愛の罠』(シンカ配給)が、10月2日(金)より全国公開。
世界の映画界を牽引するパブロ・ラライン監督が、これまでの既成概念&固定観念をぶち壊し、美しく、激しく、妖しくも自分の意思をしっかりと持つ、新時代のヒロイン・エマを生み出した。主人公・エマを演じるのは、会って 10分後に監督から主演をオファーさせた脅威の新星・マリアーナ・ディ・ジローラモ。そして、エマの夫・ガストンを、『天国の口、終りの楽園。』でヴェネチア国際映画祭の新人俳優賞を受賞し、世界的に脚光を浴び、その後も、話題作に出演し続けるガエル・ガルシア・ベルナルが演じている。
この度、パブロ・ラライン自らディレクションし、映画本編の挿入歌である「REAL」のために、オリジナル ver で撮影されたミュージックビデオを解禁!!
世界中のセレブやアーティストがこぞって取り入れているアスレジャーテイストのファッションで、それぞれのキャラクターにあった個性的な服を身に纏うエマと仲間たち。本作の舞台でもあるチリ中部に位置するバルパライソの開放的な海岸、迷路のようなストリート、バスの中、駅のホームと街の中すべてが表現の場とでもいうかのように、ストリートでダンスを披露する映像は、ほとばしる躍動感で釘付けになること間違いなし。獲物を狙うかのような強い視線、仲間と踊る楽しさや解放感からくる微笑み、引き込まれるような挑発的な表情を見せている。本作の映画音楽を担当しているニコラス・ジャーの別名義である、E$tado Unido が、彼の「¡miercoles!」のグループメンバーであり、パフォーマー&振付家でもある Stéphanie Janaina とコラボした「REAL」は、街のいたるところでダンスを披露している映像から、彼女たちの“リアル”な日常生活=ダンスすることが見て取れる。
マリア―ナは、「まるで肺のようにみんなで息を合わせていたわ」と撮影当時を振り返る。またソニアを演じたジャンニーナ・フルッテロは、「私たちは撮影の間ずっと同じ場所を共有していたの。だからこそ映画にもその時に生まれた強く美しい仲間意識がある種の形で反映されていると感じたわ。それはすごく強烈で、私の人生で最も美しい経験だった」と語った。「私たちはお互いに多くの影響を与え合ったわ。人類の歴史に多く見られるような、男性によって人生を決められてその通りに生きるというありふれた女性たちに陥らないように演じたので、それはダンスにも現れていると思う」とぺルラを演じたホセフィーナ・フィーベルコンは語った。彼女たちの言葉から現場でのキャスト達の日常が映画に相乗効果を生んでいたことがうかがえる。レゲトンミュージックだけではなく、踊っている彼女たちの体の内から湧き立つ感情のエネルギーを昇華したダンスにも注目。
エマを演じたマリア―ナ・ディ・ジローラモは、撮影に入る前にダンサーとして体を作り上げるトレーニングを開始し、その後にダンスの練習に入ったとのこと。彼女たちの情熱的なダンスの振り付けをしたのは、アーティスト界では有名な振付師のホセ・ビダル。ホセは、2014 年にサンティアゴ市立劇場で上演されたパブロ・ラライン演出のレオシュ・ヤナーチェクのオペラ「カーチャ・カバノヴァ」の振付も担当している。「私たちは彼の既存の作品から振付を学びました。エマと仲間たちは、コンテンポラリーダンスから始まり、このプラスチックダンスから離れ、レゲトンに向かって動き始めることになっていく。人はよく踊ることを別の人に見せるために踊っているわけではなく、私を解放してくれたり、自由な空間を与えてくれる。それが映画の中で前面に出てくるの。そしてレゲトンは、大地のように響くビートがリズムとなって、女性の感情を蘇らせてくれまるの」とマリア―ナが語るように、音楽は私たちにとって大きな影響を与えてくれている。
魂の解放を象徴するエモーショナルなレゲトンダンス、 挑発的な映像美、大胆にして綿密な美しきエマが、あらゆる観客を欺いて仕掛ける“愛の罠”。ラライン監督が描く新時代のヒロイン・エマの衝撃と、エマとその仲間たちの内なる感情を表現したダンスにもご期待ください。
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『エマ、愛の罠』10月2日(金)より全国公開
(C)Fabula, Santiago de Chile, 2019