新進気鋭の女性監督・石橋夕帆が、イラストレーター・ごめんのTwitterで発表した初期作品を見事に映像化。 MOOSIC LAB 2018長編部門にて初公開され、観客の圧倒的な支持を集めた話題作が、遂に待望の劇場公開決定!
田辺・弁慶映画祭他多数の映画祭に入選してきた石橋夕帆監督が、WEB上でカリスマ的な人気を誇るイラストレーター・ごめんの短編漫画を、海辺の町を舞台にその繊細なタッチと儚く美しい映像で描く。クラスメイトが死んでも、いじめられてもなお、当たり前のように続いていく「日常」を、リアルに映し出した次世代の青春ムービー。
これまでも数々の新鋭気鋭の監督たちを輩出してきた音楽と映画の祭典MOOSIC LAB(ムージックラボ)の2018長編部門として制作され、出演者オーディションには約600人の応募があるなど、公開前から注目を集めてきた。
主演は舞台『後家安とその妹』や大河ドラマ『いだてん』などに出演し注目が集まる若手女優・ 芋生悠と、12歳で初主演した映画『Dressing up』で絶賛されその後も『脱脱脱脱17』など話題作に多数出演の祷キララ。さらにGReeeeN 「恋」 MVやAbemaTV『恋愛ドラマな恋がしたい3』、21世紀の女の子作品『reborn』などに出演し、舞台でも活躍中の平井亜門や、元メンズノンノの専属モデルでバンド・THE TOKYOのギタリストの顔も持つこだまたいち、MOOSIC LAB2018長編部門スペシャルメンション受賞の日高七海、ミスiD2018ファイナリストの夏目志乃、 『鈴木家の嘘』の白戸達也、 『イソップの思うツボ』の石川瑠華、舞台『テニスの王子様』3rdの大原海輝、劇団4ドル50セントの安部乙、『シスターフッド』の栗林藍希など人気若手俳優たちが出演。また、石橋監督と共に短編作品『いずれは消えてしまうすべてのものたちへ』『閃光』などを制作した人気フォトグラファー・柴崎まどかもスチルとして参加している。
<コメント>
◆芋生悠(岸本由紀役)
「公開が近づいていて、もうすぐ皆さまの元へ届くと思うとドキドキしています。石橋監督やスタッフさんキャストさん方が素晴らしく、沢山の財産を貰った作品です。私と同い年くらいの生まれたての社会人、たった今学生の子達、青春ってなんだったっけって思っている大人達に見てほしいです。ぜひ劇場で。」
◆祷キララ(瀬戸綾役)
「学校が世界の中心だった頃に、見ていたものや考えていたことによって感じ方が様々に広がる作品だと思います。あの頃の世界の空気や音、匂いの中に、ご自身の胸の内で何かが小さく浮かんだり広がったりする瞬間を見つけていただけたら、幸いです。」
◆ごめん(原作)
「あの頃、3年間という短い月日の中で、私たちは確かに永遠を感じていました。友達、好きな人、先生、家族、そして自分。目には見えない狭い箱の中で、誰かの顔色を伺いながら、上手に、不器用に、ぐるぐると日々を繰り返していくその一人ひとりを、この映画は決して馬鹿にしない。だからこそ残酷で、美しくて、優しいのだと思います。その中で誰かがいなくなってしまうことも、きっと日常のほんの一部に過ぎないけれど、その一瞬、何かが少しでも変わる一瞬を、どうか劇場で見届けてください。」
◆石橋夕帆(監督)
「自身が学生だった頃の事を思い返すと、教室の中には目に見えないルールがあって、誰かがハブかれていても傷ついていても黙認されるような空気があったように思います。しかしそれは決して特別な事ではなく、あの頃の私たちにとってただそこにある「日常」でした。そんな息苦しさを抱えながらも私にとってはあの時間が一番輝かしく、代え難い大切な時間だったのだと思います。『左様なら』ではあの時間を、あの空気を、教室ごと描こうと思いました。置き去りにしたままだった想いを掬い上げるようにこの作品と出会って頂けましたら幸いです。」
---------------
「左様なら」
9月6日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
©2018映画「左様なら」製作委員会