佐藤健もびっくりのバーナード流!見せ場バッサリカットに小松ショック『サムライマラソン』完成披露イベントレポート②

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『サムライマラソン』の完成披露イベント&レッドカーペットイベントの様子をご紹介![後編]

現場でのパッションを最優先する演出を採用しているというバーナード監督。
佐藤さんは「まず台本を見るなと。台本に書かれたセリフを言いたければ言えばいいし、言いたくなければ言わなければいい、というスタンス。その場で言いたいことがあれば何でもしゃべっちゃえ、という…だから僕はあまり喋りませんでした。役としてセリフを言いたくなかったので。動きで魅せるように頑張りました。」と、役としての立ち振る舞い明かしました。
また、佐藤さんは「森山さんはご自身でセリフを考えていた。だから脚本家はほぼ森山未來だと思う!」とリスペクト。青山さんは横暴なキャラを演じていた森山さんにアドリブで蹴り飛ばされたことを挙げて「やった方が覚えていなくても、やられている方は覚えているんだよ!」と恨み節で笑いを誘っていました。森山さんは「すごく多様な展開になったと思います。きっかけを出してくれたのは長谷川さん。長谷川さんが藩主としてスピーチをする際に、けしかけてくるような、台本にないセリフもバンバン出してて、そっからみんなが一歩前に出た印象がありました。」と今回のイベントには残念ながらいらっしゃらなかった長谷川博己さんのエピソードまで語りました。

小松さんは佐藤さん・森山さんと共に撮影の1か月前から殺陣の練習を行うも、現場でバッサリとカットされたショッキングな舞台裏を暴露。すると佐藤さんは「めちゃくちゃ練習したんですよね。」と小松さんの努力を労う一方で、「でもそれは段取りだから!監督は望んでない(笑)監督はホンモノのやりあいを望んでらっしゃる。『とにかくあいつをころしてくれ』って指示のもと!」とバーナード監督のリアル志向を笑いに転化すると、青木さんが「健君はかっこよく切ってたね(笑)」とコメントし、バーナード監督も「刀を抜いたらダンスの振り付けではなく、直接斬りつけて終わりでしょう?」とリアリティ重視を強調し、佐藤さんは「その通りです!」と即答して笑わせていました。
青木さんは「テストなしで撮って行くスタイルなので、茂みに隠れるシーンでは誰もその茂みの奥に何があるのかをチェックしていない状態で、だから飛び込んだらバリバリバリバリ…と思い切り転びました。」と苦笑いしながらも、「リアルです!監督の指示ならば、たとえ火の中、水の中!」と役者魂を燃やしていた。そんなバーナード監督の「新鮮なファーストテイクというものは一度しか撮れない。だから初めからカメラを回す」というこだわりの一発本番スタイルに対して、先ほどの佐藤さんの返答にかぶせて「Exactly!(その通りです!)」と即答し、アドリブ力の強さを見せました。

小関さんは、「馬に乗って相手を斬りに行くというワンシーンワンカットの撮影が午前中に終わってしまい、残りの時間は宿に帰ってから反省する事しかなくて、時間があるものだから反省しすぎてしまって...」と照れ顔を見せ、「何がよくなかったかもわからないから木幡さんを食事に誘ったり、一緒にお風呂に入ったりしながら」と、仲良しすぎるエピソードを披露して会場を沸かせていた。
染谷さんは「初日に撮影を待っていたら、バーナード監督から『君の出番は終わった。待っている時の君が良かったからもう撮ったよ。』と言われました。なーんもしてないです、働いてないです!」と、驚きのエピソードを披露しました。
竹中さんは「テストなしの本番という撮影は興奮しました。僕が静かな芝居をすると、バーナード監督が『もっとテンションを上げて!』という。テンション上げてくと喜んでくださるんです。だから毎日現場が独特の緊張感と即興性を求められて、とても刺激的な現場でした」として、楽しそうに振り返った。

そんなキャストのやり取りをにこやかに眺めていたバーナード監督は、で「皆さんそれぞれ役者としてスタイルが違うし、演じる役も違うけれど、最強のキャストに恵まれました。素晴らしいアンサンブルが生まれており、本当に皆さんの演技に感服いたしました。」と手放しで絶賛。「非常に記憶に残っているのは、皆さんにそれぞれ作品の何かを引き出して驚かせてくれとお願いした。見事に皆さん驚かせてくれた。大変誇らしく思っています。」と作品の成功を確信するコメントを残しました。

最後に佐藤さんは「過去経験してきた一切の常識が通じない、何もかもが初めての挑戦でした。それぞれがいつも以上に自分の役と見つめ合いながら力を合わせて生み出したという感のある作品。新時代の時代劇として楽しんでほしい」と公開に向けてアピールし、トークセッションは終了いたしました。

トークセッション後は、キャスト・監督がレッドカーペットを歩き、会場に集まった約 700 のファンと交流を繰り広げ、その後は TOHO シネマズ 六本木にて、本作の完成披露試写会を実施。上映前の舞台挨拶では、タイトルにも出てくる「マラソン」シーンの過酷さが語られた。佐藤さんは、「たくさん走りました。撮影の規模自体が日本映画にはないスケールだったので、自然と走る距離も長くなる。『地平線まで走ってくれ』と言われる日々でした。かなりのスピードで走るシーンを 6 分くらい長回しで撮影ということもあって、正直ちょっと舐めてましたね...」と反省の弁。紅一点の小松さんが「自分の体力のなさを痛感したけれど、みんなと一緒に走れて楽しかった」と笑顔を見せると、森山さんも「そもそも山育ちだから、山が似合うよね!」と太鼓判。小松さんは「伸び伸びとできました。皆さん優しいし何をして怒らないから」と終始ニッコリでした。

日本史上初めてのマラソン大会といわれる「安政遠足(あんせいとおあし)」を舞台にした土橋章宏の小説「幕末まらそん侍」(ハルキ文庫)をベースに描いた幕末エンタテインメント『サムライマラソン』は、2月22日(金)より全国公開です!

(C)“SAMURAI MARATHON 1855”FILM Partner

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最終更新日
2019-01-22 09:40:00
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