宝島(2025) 感想・レビュー 4件

たからじま

総合評価4.25点、「宝島(2025)」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「shimashima」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2025-09-28

圧倒される映画。3時間超える映画だが、まったく長さを感じさせない濃密さと熱量があった。沖縄の戦中、戦後については本やテレビなどである程度知ってはいても、登場人物の強烈な体験に飲み込まれ、迫力ある映像や音に感情を揺さぶられ、いかに沖縄が苦汁をなめさせられてきたかを改めて感じさせられる。特に俳優陣の渾身の演技が素晴らしかった。登場人物はフィクションでも、沖縄で実際に起きた事件にかかわっていく確かな存在感があった。沖縄のことばや歴史などついて簡単な知識があると理解しやすいとは思うが、登場人物の怒りや喜び、悲しみに素直に身を任せて映画を楽しむこともできるだろう。原作の語り部のユニークさとは一味違う、映画ならではの直接的鮮明さを感じた。現代の日本の在り方について考えさせられる。多くの人々に、できれば海外の人々にも見てほしい映画。原作もぜひ読んでみてほしい。

P.N.「泣いて、笑って、闘って、」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2025-09-25

正に、副題を与えるなら、こんな感じ。

シーン毎は素晴らしいく、監督の手腕が生かされていますが、リズムを刻み、メロディが生きない若者が好みやすい音楽の様に、滑らかに流れる水の様なメロディが無い作品。

なので、出来は悪くないが、何かが欠けていると感じます。

ジャズでも、ベースやドラムよりスイング、歌心、メロディラインが死んでいます。

名曲は、メロディラインがしっかりとあり、美しい。

この作品には、あるはずの島唄が無いのです。

歌心、詩心は、世界共通語。

それは、奥底の魂を呼び覚ます、感情へ訴えかける。

数学でさえ、詩心が無いと真に理解出来ないと言われています。

出来映え素晴らしいが、メロディが、

P.N.「zil」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2025-09-23

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

社会派を装ったエンタメで感動を呼び込む映画はたくさんありますが、エンタメ作品でありながら、エンタメを超えた本格的な骨太の社会派映画を観たのは初めてでした。
想像以上に時代考証、再現性が優れていて、フィクションのストーリーテリングを支える背景や事件は歴史的事実に取材し、リアリティを持って描かれる米軍占領下を生き抜いた沖縄の人々の逞しさ、理不尽さ立ち向かい、奪われた尊厳を取り戻そうと立ち上がる姿に、何度も胸を打たれて涙が出ました。
この時代を題材にした映画は皆無に等しく、本土日本人の私が知らなかった沖縄の戦後史を、沖縄の心を、よくぞここまで描いてくれたと感謝しています。俳優陣の神がかった演技も素晴らしかった。こうして欲しかったと思う点もありますが、それ以上に受け止ったものが大きく、観る機会を得て本当に良かったと思える作品でした。

P.N.「ぷーたろう」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2025-09-19

 191分は商業映画としては長すぎる。当時の沖縄を時系列に沿い、そこにエピソードを絡ませるのだが余りにもエピソードが有りすぎ全体が散漫になりセリフが沖縄なまり、と感情を込めてのセリフのため意味が聞きとりにくい。字幕をつけてほしかった。お金をかけたわりにイマイチ、カメラワークもワンパターン期待はずれでした。

最終更新日:2025-09-30 02:00:01

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