P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-01-03
ザ・メニューを観て、とても感動した。これは太平洋岸の孤島にあるレストランが舞台である。レストランと言えば、私はコロナがきっかけで、いつの間にか、ほとんど入らなくなった。今は喫茶店とかレストランに一人で入ることはほとんどない。この映画は何よりもまったく飽きさせない。スクリーンに吸い込まれていくような魅力がある。一見の価値がある作品だ。
ざめにゅー
総合評価3.8点、「ザ・メニュー」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
ザ・メニューを観て、とても感動した。これは太平洋岸の孤島にあるレストランが舞台である。レストランと言えば、私はコロナがきっかけで、いつの間にか、ほとんど入らなくなった。今は喫茶店とかレストランに一人で入ることはほとんどない。この映画は何よりもまったく飽きさせない。スクリーンに吸い込まれていくような魅力がある。一見の価値がある作品だ。
ある意味クラシカルなテーマであり、とても魅力的な設定。まばゆい洋上の不気味な孤島の雰囲気も良く出ていた。
天才シェフが常軌を逸してしまうまでの心理プロセス、その信奉者かつ殉教者?となったスタッフたちの心理プロセス、さらに徐々に「なんとなく納得」の雰囲気で従容と運命を受け入れて行く客たちの心理プロセス及び、彼らがこの席に来ることになった必然性の部分が、もう少し丁寧な個々の人物描写で語られると良かった。
登場する人物たち全員の、それぞれの過去に、料理という魔物へのこだわりゆえの葛藤があり勝ち負けがあり愛憎があり、そしてその因縁の集大成がこの晩になったのだろうと想像では充分楽しめる。(ヒッチコックならどう撮っただろう)
また、刺激的な映像描写を避けて示唆的な描写に抑える事で、R15+枠などにならない、誰もが楽しめる上質で重厚な室内劇に仕上がったかもとも思う。
後日、30分長尺(それでも137分)のディレクターズカット版が公開されることを望む。その価値のある作品と思う。
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
予想外に グロテスクで、ちょっと引きそうになったが、最後にマーゴだけが助かったのも予想外だった。
思わず涙が出そうだった。
マーゴが出て行った後、他の客も帰れるのかと思ったが、そこはうまくいかないのが、この映画の面白み。
人々の精神を徹底的に粉々にする粉砕器(メニュー)。
映画『異端の鳥』は、シンプルに、「七つの大罪」をモチーフに描かれた作品。
更に、踏み込み、ダンテの『神曲』をベースに、仕上げている、いや、調理したのが、本作。
完成形のナンバー7、メニューは、大罪を裁くが如く7品目まで進行する、予定だが、番狂わせに、特別メニュー、8品目が、登場する。
七つの大罪は、生きる上での大切な注意事項、神様は、裁かないが、愛の法則が、遅かれ早かれ裁くので注意しなさいと言うもの。
人間は、好き勝手に生きて来たので、注意事項も、危険レベル。
愛に立ち返り、行動を起こすなら、マーゴのように、特別メニューで、煉獄の島から抜けれるだろう?
因に、ながらスマホは、怠惰・傲慢・強欲に当てはまる。自分が、愛の法則に恥じないかチェック。
精神を粉々に砕かれた(メニューの)招待客、エスプリの効いたブラック・ユーモアな作品です。
これは自分にはハマらなかった。
美味しい料理が出てくると思いきや、全然美味しそうじゃない(笑)
唯一美味しそうだったのはマーゴがオーダーした料理(笑)
シェフのジュリアンがあそこまでする理由もよく解らず。
レストランの従業員達はジュリアンに洗脳されている感じが宗教団体の感じ。
金持ちの美食家達を風刺した感じ。
だけど客達の行動もよく解らず。
マーゴは美しかったです( ´∀`)