主婦の学校 作品情報
しゅふのがっこう
1942年創立、レイキャビクにある男女共学の家政学校「主婦の学校」。白く美しい建物が優雅な雰囲気を醸し出すこの学校には、現在でもアイスランド全土から、さまざまな期待を胸にした学生が集まってくる。ここは学位のためではなく、学びたい人が自分のために行く学校だ。24名の学生たちは、その多くが寮で共同生活を送りながら、一学期3カ月の間、あらゆる家事や手仕事を基本から学んでいく。初歩的な料理からおもてなし料理・伝統料理の調理法、衣類の種類に応じた洗濯法や正しいアイロンがけ、素材の理解と縫製技術、美しいテーブルセッティング&マナー、火災予防のための消火器の使い方など、理論と実技を実践的に学。昔からほぼ変わっていない教育内容には、家事の基本を押さえるだけでなく、破れた衣服の修理や食品を使い切ることなど、今の時代に必須な環境に優しいサステイナブル(持続可能)な学びも含まれている。
「主婦の学校」の解説
“ジェンダー平等指数”12年連続1位のアイスランド。その首都レイキャビクにある1942年創立の男女共学の家政学校を取材したドキュメンタリー。学生たちが家事全般を学ぶなか、自立した人生を楽しむための技術、今を生きる知恵をつかむ姿を浮き彫りにしていく。監督は本作で長編デビューを果たしたアイスランドの新鋭女性監督ステファニア・トルス。家政学校(花嫁学校)はかつて、義務教育後に進学の機会が少なかった女性たちを良き主婦へと育成することを目的に世界中に存在した。その多くは衰退したが、この学校は1997年に初めて男子学生を受け入れ現在まで存続している。今では男女を問わず、「自分のことを自分で世話できる人間になりたい」という学生たちがアイスランド全土から集まってくる。監督は、家事は女性だけの仕事ではない、つまり、私たちは皆、主婦だと言えると語り、〈主婦〉という言葉はポジティブなものであるべきだと、タイトルに掲げたという。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2021年10月16日 |
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キャスト |
監督:ステファニア・トルス
出演:マルグレート・ドローセア・シグフスドッティル ラグナル・キャルタンソン ラグナ・フォスベルグ グズムンドゥル・インギ・グズブランドソン アゥスロイグ・クリスティヤンドッティル ヒルマル・グズヨンソン カトリン・ヨハネスドッティル グズルン・シグルゲイルスドッティル |
配給 | kinologue(提供:kinologue) |
制作国 | アイスランド(2020) |
上映時間 | 78分 |
公式サイト | http://kinologue.com/housewives/ |
(C)Mús & Kött 2020
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ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「自分と向き合う、瞑想とも言う」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2021-11-04
忙しない現代だからこそ、自分と向き合う時間を作る事は大切。
家事仕事の出来は、積み重ねるとして、家事仕事をやっつけ仕事ではなく、黙々とやっていくと心が、穏やかになる。
情操教育としては最高の場と言える。
自分自身で、生きる実感、意識して、自覚して、ただ黙々として行う行為こそ、瞑想と繋がっている。
協会や神社仏閣の方々が、家事仕事を黙々とするにも、瞑想と同じ効果がみられる。
学校教育にも、家事仕事の学科を増やして行けば、情操教育にもなるし、健全に生きれる人間に育つ。
社会で、何か変と言う方々の行為は、日々の家事仕事を軽く、見下げていることは明らか。
打てば響く方々の日常を伺えば、家事仕事を大切にしていることがわかるだろう?
未来の学校教育に、1つの光、希望、可能性をみるだろう?
宮沢賢治も、喜ぶだろう?