P.N.「雪風」さんからの投稿
- 評価
- ★★☆☆☆
- 投稿日
- 2021-09-30
芦田愛菜さんの演技はさすがですね。内容は過去と現在がころころ変わるけどなんか分かりにくかったです。新興宗教の信者家族の話という事でしょう。洗脳されると聞く耳持ちませんね。イマイチでした。
ほしのこ
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芦田愛菜さんの演技はさすがですね。内容は過去と現在がころころ変わるけどなんか分かりにくかったです。新興宗教の信者家族の話という事でしょう。洗脳されると聞く耳持ちませんね。イマイチでした。
新興宗教の沼にドップリはまってしまった両親に翻弄される娘の物語
宗教を強く信じる家庭の家の中ってどうなってるんだろう?という疑問に初めて答えてくれた映画かもしれません
観光バス何台も貸しきって教団施設に集会に行ったりとか、なんかこう新興宗教体験学習ムービーかもしれない
それにしても両親から芦田愛菜ちゃんだけはなんとか教団から引き離そうとする雄三おじさん(大友康平さん)のユーモラスな演技には笑ってしまいました
いや、シーン的には笑っちゃいけない所なんですが思い出すと笑ってしまうんです
大友康平さん、名役者です
『ミッドナイトスワン』『アイヌモシリ』と共に、人生で、大いなる希望と夢を描きながら、不安駆られる中学生の光となる作品。
もちろん、忘れてしまった夢を思い出させるかもしれません?
人間は、見てくれに騙され
(ここでは数学教師、主演女優も含め)、
宗教の話題になると目を背け(ここでは日常で肝心な物事の象徴として)、
人生をややこしく、複雑にしたがる。
突き詰めると、人間には、自由意思があるのだから、自分の意志で、自分の信じる道を歩みなさいと後押ししています。
シンプルに見つめて、みてはいかがですか?
鰯の頭も信心から、の通り我が子を救ってくれたなら怪しかろうが帰依するのは当たり前であろう。
世界的には宗教を持たないと共産主義と見なされるが、日本ほど信仰に無頓着な社会は珍しい。
オウムと云うトラウマを抱えた私たちは、新興宗教に対する不寛容を拭えないのかも。
宗教は、この世に受けた生命を人生に生かす為に。
科学は、宇宙の神秘を解明すべく、探究を続け。
芸術は、森羅万象に潜む美しさを表現する。
宗教派あるなし、無神論者関係なく。
to be not to be
あるかないか
二者択一。
選ぶか選ばないか?
親が、子供を通して、信仰心を育む物語。
表面的な事に囚われ、本質を見ない人間に、よく観察して、鑑賞してほしい。
信仰心は、愛と言う実践。
信仰心が、本物なら、宗教間の争いは、あるはずがない。
信仰心は、個人的なもの。
だから、自由意志がある。
生命の絶対的法則を肯定して受け入れても、無神論者として、生きづらい人生を選択するのも。
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あやしい新興宗教?をめぐって描かれていますが、大なり小なり人は何かしらを拠り所として生きていて、それは善悪ではなく非常に個人的なものだと思いました。
子どもの窮地を救ってくれたものを信じる親の気持ちは理解できます。子どもへの愛が時に親を盲目にしてしまうことは、ありがちです。それは宗教に限らず、壺だったり占いだったり健康食品だったり、見方によってはスポーツクラブや塾もそう言えるかもしれません。
苦しい時辛い時、何かにすがりたいのが人間ですよね。そんな時でも自分を見失わずにいられればいいですが、そこに付け込まれ大金をはたいたり周りに迷惑をかけたりして人間関係がおかしくなったりもする。大切な人が騙されているのではと心配でも、どこまで立ち入っていいのかも難しい。
結局は人それぞれ自分の信じる道を生きるしかないのでしょうが、色々なことを考えさせられる作品でした。
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怪しい宗教がテーマ。
未熟児で生まれた子供の為、両親がたどり着いたのが怪しい宗教。
その宗教が親子。親戚。友達。
全ての歯車を狂わせる展開。
宗教を信じる親。
宗教に疑問に思う子。
宗教から救おうとする親戚。
宗教とは関係無く接する友達。
それぞれの立場を上手く表現していた感じ。
終盤の泊まり込みの宗教イベント。
両親と違うバスに乗車するちひろ。
イベント中、ちひろが両親と会えない展開。
親が仕組んだ事なのか?
そんな感じに観賞中、胸が苦しい。
ラストで親子3人で流れ星を見るシーン。
「(3人で一緒に流れ星が)見られないね」のセリフ。
これから親と子が、それぞれの生き方を示唆していた感じが印象的。
原田知世さんが演じる母がその時、ちひろに寄り添う場面がこれからの生き方を匂わせていて少しだけ救われた感じが垣間見られた映像がとても良い。
ストーリーよりも、女優としての芦田愛菜さんの演技に引き込まれた作品。
南先生(岡田将生さん)の授業が一方的に喋ってるだけで教師としてあれはどうなんだろう?( ´∀`)
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金星と言うと美の女神、ヴィーナスを連想しますが、よく知られているのに、イエス・キリストを象徴する星でもあります。
星の子、つまり、神の子と置き換えると、テーマは、「愛」になります。
両親は、ちひろを通して、愛を学ぶ。
私たちは、この両親が、初めから、優しい両親と思い込みがありますが、二人が、初めから、このようだったとは限らない。
子供は、両親の精神衛生・状態をうつす鏡。
ラストが、物語るのも、夫婦間の葛藤、スレ違いが、ちひろによって、1つになり、「愛」の実践によって、信仰心を育んでいった。
水に力があるのではなく、両親の信仰心。
信仰心は、実践。
「愛」は、行動を伴う。
行動、実践のないところに、「愛」はなく、信仰心もない。
幼いちひろに、昇子が語りかけた言葉が、成長したちひろには、表現を変えています。
幼い時は、両親の元で、けれど、雛鳥も巣立ちの時を迎える。
We Are The World
世界は、あなたが、あなたの意志で作る。
「愛」は、行動なくして、存在しない。
芦田愛菜の演技は確かに見ごたえがある。
今回は過度にならず、等身大の少女の演技の中に
繊細で不安で悩み、やり切れず揺れ動く少女の心情を
余すことなく表現している。
しかし、作品の思いが伝わってこないのは残念で仕方ない。
芦田愛菜のシーンの繋ぎで物語の流れが切れてしまっている。
「説明するセリフを少なくして表情で見せる」のは解るが
芦田愛菜の演技に頼り切って、ラストのクライマックスが
単調になってしまった。全体的に、編集でもう少しまとまった
のではないか。
芦田愛菜のファンとしては良い作品に出合うことを
祈るばかりである。