太陽の下で 真実の北朝鮮 作品情報

たいようのしたでしんじつのきたちょうせん

模範労働者の両親とともに平壌で暮らす8才の少女ジンミは、金日成の生誕記念「太陽節」で披露する舞踊の練習に余念がない。エリートの娘を持った両親は仕事仲間から祝福を浴び、まさに“理想の家族”の姿がそこにはあった。ところがドキュメンタリーの撮影とは名ばかりで“北朝鮮側の監督”のOKが出るまで一家は繰り返し演技させられ、高級な住まいも親の職業もクラスメイトとの会話もすべて北朝鮮が理想の家族のイメージを作り上げるために仕組んだシナリオであった。そこでヴィタリー・マンスキーら本作のスタッフは、撮影の目的を“真実を暴く”ことに切りかえ、その日から録画スイッチを入れたままの撮影カメラを放置、隠し撮りを敢行する……。

「太陽の下で 真実の北朝鮮」の解説

北朝鮮政府が演出した庶民の日常生活の裏側を、ロシアの撮影スタッフが暴き出すドキュメンタリー。模範労働者の両親とその娘ジンミは平壌で幸せに暮らしている。彼らは理想を体現したかのような家族だったが、実は当局の管理下で繰り返し演技をさせられていた。監督は、モスクワ・ドキュメンタリー映画祭の会長も務める『ダライ・ラマ:サンライズ/サンセット』のヴィタリー・マンスキー。北朝鮮政府から撮影許可を得るまで二年間、平壌の一般家庭の密着撮影に一年間。その間、台本は当局によって逐一修正され、撮影したフィルムはすぐさま検閲を受けることを強いられたが、検閲を受ける前にフィルムを外部に持ち出すという危険を冒して本作を完成させた。

北朝鮮政府が演出した庶民の日常生活の裏側を、ロシアの撮影スタッフが暴き出すドキュメンタリー。模範労働者の両親とその娘ジンミは平壌で幸せに暮らしている。彼らは理想を体現したかのような家族だったが、実は当局の管理下で繰り返し演技をさせられていた。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2017年1月21日
キャスト 監督ヴィタリー・マンスキー
出演リ・ジンミ
配給 ハーク
制作国 チェコ=ロシア=ドイツ=ラトビア=北朝鮮(2015)
上映時間 110分

(C) VERTOV SIA,VERTOV REAL CINEMA OOO,HYPERMARKET FILM s.r.o.ČESKÁ TELEVIZE,SAXONIA ENTERTAINMENT GMBH,MITTELDEUTSCHER RUNDFUNK 2015

動画配信で映画を観よう! [PR]

予告編動画

※音声が流れます。音量にご注意ください。
※一部ブラウザ・スマートフォンに動画再生非対応がございます。

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「ポン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-03-20

よく撮影でき、公開されたと思う。それにしても無機質な人間たちの姿をここまで見せられようとは…。子供たちが何かにつけ将軍様のことを挙げ奉る場面で、いま大阪で問題となっている某学園系列幼稚園の運動会での(園児たちの)選手宣誓のシーンが重なってきた。言わされている感が半端ない。まだこの国ではそれを公然と批判できるが、あの国では…本当に怖い。映画としては大変面白く拝見させてもらいました。

最終更新日:2022-07-26 11:03:23

広告を非表示にするには