酒中日記(2015) 作品情報
しゅちゅうにっき
某月某日。ツボちゃんこと坪内祐三が新宿ゴールデン街に現れる。文壇酒場〈しん亭〉2Fでは足かけ15年にわたる読書会が行われている。柳田國男の「明治大正史世相篇」にはじまり、エドマンド・ウィルソン、本居宣長、クロード・レヴィ=ストロースに続いて今は小林秀雄の「本居宣長」を読む。夜は新宿の文壇バー〈猫目〉で、移り行く東京の街並み、過去から現在までの東京特有の文化について都築響一と語る……。某月某日。雑司ヶ谷霊園にて敬愛する永井荷風の墓石に手をあわせる。その後、「古書往来座」で気になる本を物色。夜は銀座の文壇バー〈ザボン〉で亀和田武、杉作J太郎と“新時代のナポレオン”という奇抜な酒を囲んで歓談を楽しむ。銀座から新宿〈猫目〉に移動、入口で中原昌也と遭遇し連れ立つ。店では重松清も飲んでいる。カウンター席で中原と忌憚のない語らい。やがて独りになったツボちゃんは、重松のボックス席に合流。素面で会ったことのない二人はこの日も豪快に飲み続ける……。とある日の〈猫目〉カウンター。南伸坊、康芳夫と飲む。話題は南の名人芸「本人術」から、ツボちゃんの顔の造作まで多岐にわたる。南ともう一軒、同じ新宿に店を構える文壇バー〈風紋〉へ向かうとそこには中野翠の姿があった。話の中心は三人が大好きな相撲について。そしてまた夜が更けていく……。
「酒中日記(2015)」の解説
坪内祐三の同名エッセイを原作に、坪内本人が主演を務め、人はどのように酒を飲み友と何を語るかをテーマに、実際馴染みにしている酒場を巡り歩く異色作。重松清、都築響一、亀和田武、杉作J太郎、中原昌也、康芳夫、南伸坊、中野翠といった個性豊かな面々が集まり独自の談議に花を咲かせ、飾らない素顔を垣間見せる。監督は「俗物図鑑」の内藤誠。
坪内祐三による同名エッセイ連載を基に、親交の深い内藤誠が筆者自身を主演に据えた異色ドキュメンタリードラマ。多彩な評論活動で知られる坪内は新宿や銀座の行きつけの酒場を巡り、名だたる文人の飲み友達らと酒を酌み交わしつつ本音で語り明かす。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2015年3月21日 |
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キャスト |
監督:内藤誠
原作:坪内祐三 出演:坪内祐三 都築響一 亀和田武 杉作J太郎 中原昌也 重松清 南伸坊 康芳夫 中野翠 平松沙理 |
配給 | マジックアワー |
制作国 | 日本(2015) |
上映時間 | 99分 |
(C)2015「酒中日記」製作委員会
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