黒四角 作品情報
くろしかく
中国・北京郊外の芸術家村。売れない画家チャオピン(チェン・シーシュウ)は、ある画廊で「黒四角」という名の黒一色に塗りつぶされた不思議な絵を目にするが、その絵には高額な値がつけられ“SOLD OUT”となっていた。しかし、何故かチャオピンはその絵に心を奪われてしまう。翌日、チャオピンは空を飛んでいく黒い物体を発見。それに誘われて荒涼とした大地にたどり着く。厚みの無い黒い物体は荒れ地に降り、ただそこに立っている。するとそこから裸体の男(中泉英雄)が現れ、男は自分の名前さえ憶えておらず、どこから来てどこへ向かうのかも分からないと言う。チャオピンは男に服を貸し、家に連れて帰る。男に“黒四角”と名付け、お金を渡し、町へ出て仕事を探すように勧めるチャオピン。だがこの男とどこかで出会ったことがあると既視感を覚え、遠い記憶の中に男の面影を探そうとするがうまくいかない。そして、チャオピンの妹リーホワ(ダン・ホン)もまた同様の既視感を覚えていた。そんな中、不確かな過去の記憶と幻想の世界を行き来しながら、男とリーホワは次第に惹かれあっていく。「過去、現在、未来。僕は君に会ったことがある……」と男は言う。手を取り合い、北京の胡同を歩く二人の前に突然、一人の日本兵が現れる。やがて、60年前、悲惨な戦争に従軍した日本兵と中国人兄妹の儚い愛と友情の記憶へと導かれていく……。
「黒四角」の解説
「タイムレス・メロディ」「青い車」の奥原浩志監督が、全編北京語で撮影した異色ラブストーリー。売れない画家が不思議な男と出会い、日本兵と中国人兄妹の儚い愛と友情の記憶へと導かれていく。出演は「東京に来たばかり」の中泉英雄、「ワイルド・フラワーズ」の鈴木美妃、「長江哀歌」のワン・ホンウェイ。
文化庁の在外研究制度で中国に渡り、日中の若手スタッフを集め制作した奥原浩志の長篇5作目。売れない芸術家チャオピンはある画廊で、『黒四角』という黒一色に塗りつぶされた絵を目にする。翌日、空を飛んでゆく黒い物体に誘われ荒野にたどり着く。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2014年5月17日 |
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キャスト |
監督:奥原浩志
出演:中泉英雄 鈴木美妃 ダン・ホン チェン・シーシュウ ゴウズ ジャン・ツーユー ワン・ホンウェイ |
配給 | 太秦 |
制作国 | 日本=中国(2012) |
上映時間 | 144分 |
(C)2012 Black Square Film Gootime Cultural Communication Co.,Ltd
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