自由と壁とヒップホップ 作品情報
じゆうとかべとひっぷほっぷ
イスラエル領内のパレスチナ人地区で生まれた史上初のパレスチナ人ヒップホップ・グループ“DAM”は、占領と貧困、差別により生きる意味を見出せない若者たちや、パレスチナ人としての誇りを失いかけている多くの人たちのために言葉を紡ぐ。服役中の親を持ち、行き場のない子供たちの前で夢を語り、社会的な制限や抑圧の多い女性たちに楽曲を提供する。彼らの音楽は、国境、年齢、性別といった壁を越え、影響を受けたガザ地区や西岸地区の若者たちはヒップホップを志す。自身の置かれた苦難に立ち向かい、本来手にすべき自由を獲得するために、絶望的な状況をヒップホップのリズムに乗せて歌うことによって、麻痺していた感情や思考が呼び覚まされる。彼らと同じ境遇を生きる人々は、DAMの作り出す曲に共感し、熱狂的に受け入れた。絶望から生まれた叫びは、多くの仲間たちの生きる希望になったのだ。DAMは、各地で活躍するパレスチナ人ヒップホップ・グループを集めて、音楽フェスを開催する。彼らは同じパレスチナ人として一緒の舞台に立つことを望むが、お互いの居住地は分離壁や検問所により隔てられている。地理的、歴史的な断絶を音楽で補いあってきた彼らは、一緒のステージに立つことはできるのだろうか?
「自由と壁とヒップホップ」の解説
パレスチナのヒップホップ・ムーブメントを取り上げた長編ドキュメンタリー。パレスチナ人ヒップホップ・グループ“DAM”の活動を追う。監督は、自身もパレスチナにルーツを持つ女性映像作家ジャッキー・リーム・サッローム。サンダンス映画祭ドキュメンタリー映画部門、アムステルダム映画祭 DOC U!賞出品。
パレスチナ人の血を引く女性監督による、故郷パレスチナのヒップホップムーブメントを題材にした初の長篇ドキュメント。若者たちの音楽による非暴力の抵抗という新しい流れを捉え、彼らが抱える社会問題や歴史的背景の複雑さを映し出してゆく。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2013年12月14日 |
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キャスト |
監督:ジャッキー・リーム・サッローム
出演:DAM マフムード・シャラビ PR ARAPEYAT アビール・ズィナーティ |
配給 | シグロ |
制作国 | パレスチナ アメリカ(2008) |
上映時間 | 86分 |
公式サイト | http://www.cine.co.jp/slingshots_hiphop/ |
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