希望の国 作品情報
きぼうのくに
東日本大震災から数年後の長島県を舞台とする。酪農を営む小野泰彦(夏八木勲)は、妻・智恵子(大谷直子)と息子・洋一(村上淳)、その妻・いずみ(神楽坂恵)と、平凡ではあるが満ち足りた暮らしを営んでいた。隣に住む鈴木健(でんでん)と妻・めい子(筒井真理子)も、恋人・ヨーコ(梶原ひかり)と遊んでばかりいる息子・ミツル(清水優)に文句を言うことはあるが、仲良く生活していた。しかしある日、長島県に大地震が発生し、続いて原発事故が起きた。そのような事態が人々の生活を一変させた。警戒区域が指定され、鈴木家は強制退避が命じられたが、道一本隔てた小野家は避難区域外だった。泰彦は、洋一夫婦を自主的に避難させるが、自らは住み慣れた家に留まった。その後、泰彦の家も避難区域に指定され、強制退避の日が迫る中、泰彦は家を出ようとはしない。その頃、避難所で暮らしていた鈴木家の息子・ミツルと恋人のヨーコは、瓦礫だらけの海沿いの街で、消息のつかめないヨーコの家族を探して歩き続けていた。果たして、原発に翻弄される人々に明るい未来は訪れるのか……。
「希望の国」の解説
震災の被害に巻き込まれ、見えない未来に絶望しながらも、必死に希望を掴もうとする人々の姿を描く社会派群像劇。監督は「愛のむきだし」、「冷たい熱帯魚」、「ヒミズ」ほか、衝撃的な作品を世に送り続けている園子温。主人公を「劔岳 点の記」の夏八木勲、主人公の妻を「ツィゴイネルワイゼン」の大谷直子が演じるほか、村上淳、神楽坂恵、でんでんなどの、園子温映画常連の俳優陣が脇を固める。日本・イギリス・台湾の共同製作作品。
「冷たい熱帯魚」「ヒミズ」の園子温が原発事故を題材にした社会派ドラマ。東日本大震災から数年後の20XX年。酪農を生業とする小野家と農業を生業とする鈴木家は、のどかな毎日を過ごしていた。ある日大震災が発生、大津波が原発を飲み込む。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2012年10月20日 |
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キャスト |
監督:園子温
出演:夏八木勲 大谷直子 村上淳 神楽坂恵 清水優 梶原ひかり 菅原大吉 山中 崇 河原崎建三 浜田晃 大鶴義丹 松尾諭 吉田祐健 並樹史朗 米村亮太朗 吹越満 伊勢谷友介 田中壮太郎 手塚とおる 本城丸裕 深水元基 大森博史 占部房子 井上肇 堀部圭亮 田中哲司 筒井真理子 でんでん |
配給 | ビターズ・エンド |
制作国 | 日本 イギリス 台湾(2012) |
上映時間 | 133分 |
(C) The Land of Hope Film Partners
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ユーザーレビュー
総合評価:4.5点★★★★☆、2件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-11-28
〈冷たい熱帯魚〉の悪役で主演した,でんでんも何時もながらに佳かった…。理不尽な原発社会を静かに告発した様な園子温監督の世界観ー