いのちの林檎 作品情報

いのちのりんご

住んでいる家、食べ物、排気ガス、殺虫剤、煙草の煙、農薬など、知らず知らず吸収している化学物質を身体の中に溜め込み、その蓄積が突然限界に達したときに発症するのが化学物質過敏症である。発症すると、合成洗剤、消臭スプレー、芳香剤、柔軟剤など日頃使っている生活必需品に含まれる化学物質のわずかな臭いも耐えられなくなり、頭痛や吐き気、呼吸困難などを引き起こす。早苗さんは自宅の新築でシックハウスになったあと、近所のゴルフ場の農薬散布で化学物質過敏症を発症し、息ができなくなった。母・道子さんと2人で、呼吸できる場所を探して車で旅に出るが、農薬や排気ガスで発作を起こし、困難を極めた旅の末、2人は標高1000メートル地点でのテント生活に行きつく。しかし、そこも安全ではなかった……。大阪の入江さん一家は、自宅の新築でシックハウス症候群になり、瞬く間に家族全員が化学物質過敏症になった。長男・絋司さんと二男・茂弘さんはそれぞれ、中学校と小学校の教師から整髪料や理科室の薬品を嗅がされたりして、重症の道のりをたどることになった。

「いのちの林檎」の解説

知らないうちに吸収している化学物質の蓄積が限界に達すると発症する、化学物質過敏症を描いたドキュメンタリー。“いのちの林檎”とは、ある日突然拒絶反応が起こり水も飲めなくなった発症者が口にすることのできた、無肥料・無農薬の林檎のことである。監督は、「からっ風は知っている こころみ学園物語」の藤澤勇夫。2012年6月16日に「お蔵出し映画祭2012」にて初上映され、同映画祭でグランプリを受賞。2013年7月13日より、新宿武蔵野館をはじめ全国公開。

合成洗剤、消臭スプレー、芳香剤などに使われる化学物質に反応し、呼吸すら困難になる化学物質過敏症の早苗さん、入江さん家族の病気との闘いと、彼らが安心して食べられる無農薬林檎の対比を通して、環境と生活のあり方を問うドキュメント。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2013年7月13日
キャスト 監督藤澤勇夫
配給 アークエンタテインメント
制作国 日本(2012)
上映時間 115分

(C)2012 ビックリ・バン

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「いのちの林檎」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:30

広告を非表示にするには